2008年8月31日日曜日

夏の思い出 ~コート・ダジュール マントン~ 1

トリノに戻って来ました。

心も体も癒され満たされ、素敵な出会いも沢山あった思い出たっぷりのバカンスでした。

前にも書いた通り、行き先はフランス、コート・ダジュールのマントンという町。


レモン祭で有名でもありますが、何よりその海沿いに面したかわいらしい町並み、日常とバカンスが混在するような雰囲気、町の人たちの温かい人柄にうっとり。



















海岸は日光浴、海水浴を楽しむ人で溢れています。


どれだけ眺めていても飽きない海。














出発前、トリノでは少し涼しくなっていたので、海、大丈夫かなあ、と心配していましたが、全く無駄な心配でした。

毎日毎日海に行き、泳ぎ疲れては砂浜に寝転んで、日に日にジリジリ焼けていく肌。
今、本当に真っ黒です。(笑)
小学生くらいぶりにこんなに黒い気が・・・



街中にはさすがレモン祭があるだけあり、レモンの木を見かけることが多く、建物も明るい黄色っぽい
ものが多かった気がします。





















       かわいらしいお菓子屋さん。












メインストリートにはお土産屋さん、カフェ、レストラン、雑貨屋さんが並びます。



















カフェで食べたジェラート。
味はピスタチオ、バニラ、レモン。
レモン味の食べ物、とても多いような。


海岸、町共にニース等の大きな町に比べて落ち着いていて、安全な印象を受けました。

そして、私達が滞在したのは町を少し上った所にあるキャンプ場。
オリーブ林の中にあります。

日本にいたときはキャンプをする、という意識があまりなく、前にしたのはきっと中学生くらいの頃かなあ、といった感じでしたが、ヨーロッパではみんなキャンプをもっと気軽にするのですね。


最初はトイレとか大丈夫かなあ、と心配していたのですが、きちんとトイレもシャワーも一日に何度か清掃され、とても居心地が良いキャンプ場でした。

これがキャンプ場からの眺め。


毎日毎日期待を裏切らない青い空、青い海、澄んだ空気。

朝起きて、テントから出てこの景色を見るのが大好きでした。

そしてこれが我が家(笑) 



















テントも色々な形があるのですね。 
本当に小さな寝るだけのテントや(左奥に小さく見える)、きちんと生活空間が整った巨大テント。
私達のテントは4人用の結構大きなものでした。

空気ベッドも意外に寝心地が良く(というか私はどこでも眠れるので。。)、快適な空間でした。

ただ、写真でお分かりの通り、高い場所にあるので毎日とんでもない階段を登り下り、海岸まで徒歩15分。
登り終わる頃にはゼィハ~ゼィハ~。


























でもやっぱり後ろを振り向いて、美しい景色を見ると、少し疲れも癒された気がします。




そして予想外に楽しむことができたのが食事。

キャンプの醍醐味と言うのか、その土地の食材を新鮮なうちに調理して自然の中で美味しく頂くことができる、それがこの上なく幸せでした。

もちろんご飯も炊き、













おにぎりも作り。
サーモンやソーセージも。























キャンプ、あまりに楽しくて癖になりそうです。

そして、キャンプ場での出会い、それもまた一つの喜び。
とても嬉しくかわいい出会いがありました。 それはまた後ほど。

                                旅の話、つづく。


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2008年8月23日土曜日

海へ。

ちょっぴり遅い、プチバカンスに行ってきます。

行き先は、フランスのコートダジュールにある町、マントン。
イタリアから海沿いを走り、ヴェンティミリアを超えた国境近くの町。

昔、フランス旅行への計画をしているときに地球の歩き方を見て、うわ~ 行ってみたい! と夢に見た場所。

その時はアヴィニョンに行くことが決定していて、マントンまでは少し遠かったので断念。

不思議な縁で、今はフランスにも近い北イタリアに住んでいるので意外に国内旅行をするより近かったりもするのです。


沢山おにぎりを拵えて、出発です。



















また、帰って来たら旅のご報告、しますね。


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2008年8月22日金曜日

日本に見るもの。

まもなくイタリア人の友達が日本に短期留学に旅立ちます。

もちろん、出発を前にして意気揚々としています。


お茶をしながら、日本でのタブー、ホームステイ先のご家族への挨拶の仕方などなど彼女が聞きたかったことを簡単に説明しましたが、挨拶のロールプレイをしている時に、プッと笑ってしまいました。





















(初めてホームステイ先のご家族に挨拶をする時を前提のロールプレイ)

彼女は、頭を深く下に下げたまま、相手の目を見ず挨拶をしているのです。

どうして?? と聞くと、日本では挨拶をするとき、相手の目を見ていけないと教わったと・・・


なので何と言うか、昔のサムライが、’ 我輩 何々と申しまする ’ と言うときのように今も目を見ずに挨拶をすると勘違いをしていたよう。

そんなオモシロかわいい勘違いもありましたが、とにかく日本で失礼のないように、日本のルールをしっかり学ぼうとしている姿には感動しました。

日本で素敵な出会いを沢山し、楽しい経験をして帰ってこられることを願います。


さて、先日おいしい黄桃を手に入れたので、黄桃のタルトを作ってみました。


イタリアでは日本のような白桃を私は見たことがないんですね。。
黄桃も美味しいのですが、やっぱりあのゆる~くトロッとした白桃が時々食べたくなります。


そして今日の夕飯は、牛肉のワイン煮込み。

























最近はいつもパパッと簡単料理が多かったので久しぶりに料理をした気分でした。

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2008年8月19日火曜日

花*花

昨日・今日と、またSciolze(ショルツ)滞在。

たまには夜のお散歩も気持ちがよいですね。



そして今日の任務はランチのデザート、フルーツ狩り。

頼まれたのはプルーンと桃。
大好き分野なので張り切って畑にでかけて行きましたが、プルーンは見つけたものの、どうしても熟した桃のなる木を見つけることができない。


最初は余裕でつまみ食いなんかもしながら(熟しているか確かめるため 笑)歩いていたのですが、やっぱり熟した桃の木を見つけることができず、畑をグルグルグルグル。



グルグル4周くらいはして、きっとちょっと不審者ぽかったりしたでしょうけど最期には汗だくになり、それでも見つからず諦めてトボトボと帰っていったら、桃は特に必要なかったと・・・

いい運動でした。


でもやっぱり、自分もスポンと入ってしまうような丈の草木の中を歩いていると、小さかった頃のこと、忘れていたことをふと思い出したりします。





















タンポポの綿毛をよく飛ばしていたこと、草笛で遊んでいたこと、蓮華草でティアラやネックレスを作ったこと、等々・・・


自然にできたアーチ。
何だか、つままれているみたい。




収穫したフルーツもトリノに少し持って帰り、






















野花も摘んで。
























最近は夏の終わりの気配を感じつつあります。
夏の終わり、一番好きで、一番苦手な季節かもしれません。

夏の終わり、空を見上げると、何だか切ないんですよね。
色々な思い出があるからかなあ。

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2008年8月17日日曜日

湖へ  まあ、こんな日も

寝ている間に蚊に刺され、しかもちょうどそれがまぶたの上だったのでお岩さん状態になり、全く眠れない夜を過ごした今日。

朝からスコーンを作り、気分を少し盛り立てたのだけど、何だか今日はどうも調子が良くなくて。
というのか、気分が暗い・・・






















こういう時、家にずっといたのではどんどん暗くなってしまうと思い、急遽、彼と湖に行くことに。
といっても、トリノから55キロ程の場所にある小さな湖(Lago sirio)です。

この予定が決まった途端、急にテンションも上がり、泳ぐ気も満々で服の下に水着もつけて。



ところが、湖に着いてみると、雲がかっていて何だか肌寒いのです。
泳いでいる人を見ると、本格的に水泳をしていそうな筋肉おじ様ばかり。

























泣く泣く泳ぎは断念し、水辺で涼むことに。


寝転んで、本を読んで、空を見上げて。

寝転ぶ場所も、ガタゴトとしていて背中がいたい・・・

それでも、静かに動かない木々、小さな水のさざなみを見ていると、ちょっと曇っていた心も自然と落ち着きます。


そして、じ~っと曇った空の下、涼むこと小一時間。
分厚い雲がちょっとづつ ちょっとづつ動き、やっと晴れ間が見えました。



水もキラキラ、雲を映す鏡となります。




一時間かけてここまで来て、泳ぐこともできず、ガタゴトした場所しかなく、曇り天気がほとんどの時間で期待していたことができなかったのですが、最期の晴れ間のきれいな景色を見て、最期にこんなきれいな景色が見られたならまあいっか、と自分の中で全てオッケイになりました。(笑)



森のお土産。













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2008年8月16日土曜日

ぬくぬくショール。

いつも編み物をしている隣のおばあちゃん。

今日いつものように私を呼んで、とてもカラフルでかわいいショールを ’ はい ’ と。


















彼フランチェスコのお母さんに。


そう、いつも誰かの為に、編んでいるのです。
そういう姿からはいつもあたたかい温もりをもらいます。


私も、編んでみました。
コースター。

よく見ると間違いもあったり(笑)





















昔友人にもらった手編み帽子やマフラー、コースター。
ボロボロになる程使って、でもやっぱり使う度にその人の温もりを思い出します。



おじいちゃんやおばあちゃんて、手先が器用ですよね。
物が無い時代に、無いなら自分で作る、治す、という感覚から養われたものでしょうか。

今は色々な物が溢れて便利な世の中になり、物を作る、ということ自体が普段はあまり必要ではなくなっていますね。




私も日本にいたときは、コンビニもあり24時間必要なものは大体手に入る、という状況で、必要以上にお金を使っていたり、物を粗末にしていたと思います。


でも、ここイタリアの、コンビニも無し、お店も早くしまる、日曜はお店は休み、日本の様な便利で確実なシステムはほぼない、といった状況の中で、自然に自分に本当に必要な物が少しづつ見えてきた気がします。




お菓子も買うより作った方がやっぱり温かい味。

今日はバナナのケーキ。
生地と生地の間に挟んだバナナはオーブンから出してみたら、ピュレのようになっていました。




これは彼も隣のおばあちゃんも気に入ってくれました。

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2008年8月15日金曜日

最近のおやつ。

おやつもちょっと丁寧に、ちょっと手を加えるだけでずいぶん味が変わってくる、と思うこの頃。

雑な私は、混ぜて焼くだけ、の簡単ケーキが定番だったけれど、やっぱり時間がある時は少しいつもと違ったものを作ってみるのもいい。


先日、彼の実家で急遽、次の日に開かれるある子の誕生日会のケーキを作ってね、と重大な任務を任され、頭の中にあるレシピが極限られている私はアタフタ。




そんな姿を見て、彼のお母さんが古~いレシピ本を持ってきてくれて、バナナのタルトを作ることに。

レシピではリンゴタルトなのだけど、リンゴがないからバナナ、干しブドウがないから無しで・・・



そして、極めつけは計りもなし(笑)

そう、こちらは目分量で作ることが多いんですね。



それでも何とか作り終え、味見もしてないので美味しく出来上がったか分からないケーキを置いてきました。




















今日、今頃、みんな美味しく食べてくれているといいなあ。



と、やっぱり心配になったので、本当に美味しくできたかどうか、トリノの家に帰ってきてから作ってみることに。


いつもと違うレシピのリンゴケーキ、ちょっと美味しく感じました。
メレンゲを入れたのでフワフワ。


























そしてこちらは先日作った蒸しパンケーキ。

ふと、蒸し器を頂いたのを思い出したらやっぱり蒸しパンが食べたくなり。



















これは彼には不評・・・
なので一人でパクパク食べてしまいました(笑)

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2008年8月14日木曜日

木漏れ日の幸せ。

昨日もまた彼の実家、Sciolze滞在。

ここにいると、何もしないのに何とも贅沢な時間を過ごしているような気分になります。

生活と季節、自然、歴史が密接していて、全てをバランスよく感じることができる。

お庭を歩いていると頭にゴツン、と固いものが。
見上げてみると、それはまだまだ渋そ~な青々しい柿。


そんな柿を見て夏を改めて実感してみたり。

窓辺の一輪のバラを見て、フッと癒されてみたり。


となりのトトロを思い出させる、畑から取り立てのトウモロコシ。


凛と高く舞い上がるバラ。
ヤギの行列 (笑)


やっぱり田舎で育った私は田舎が好きなんだなあ、と再認識することがこちらに来てしばしば。
実家から見えるあの一面の田んぼ風景がとても恋しいです。


今日、トリノに帰ってからはもうすぐ帰国してしまう日本人の友達Y氏と彼でアペリティボに行って来ました。


出会いというのは不思議なもので、日本にいたらきっとこんな頭の良い研究者の人と話す機会はなかなか見つけることができなかっただろうなあ、と思うけれど、やはり外国で暮らすとなると同じ日本人同士、手を取り合って頑張っていこうね! と無意識に意気投合する部分が大いにあります。

でもそんな出会いが私にはとても大切で、そしてこれからも大切にしていきたいな、と思うものでもあります。

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