2010年12月29日水曜日

仕事おさめ。

今日はやっと仕事おさめの日でした。

既にバカンスに入っている人が多いのでオフィスは結構がらんとしています。
特に小さな子供がいる同僚達は12月23日~1月10日まで、ととても長いバカンスをとっていいます。
うらやまし~。

私は最初は年内いっぱい働くつもりでいたのですが、仕事の進み具合も順調だったので、30日~1月3日までお休みを取ることにしました。

とは言っても結局一月にある大学の試験勉強にほとんどの時間が当てられることになりそうですが。。

でも、今日は本当に久しぶりに、午後に勉強も仕事も考えないリラックスした時間を過ごすことができました。


まずは仕事後に同僚の家に遊びに行き、行く道がてら買ったケバブを頬張り、その後はWiiを満喫♪
かなり腕をブルブル振って使ったので明日筋肉痛になりそう・・・

彼女からは最近家に猫がやってきたという話を聞いていたので、やっとご対面!




























体が真っ白で尻尾がちょっと黒茶混じりでかわいい!

























寝てばかりで、なでなでしてあげると目を細~くしてとても気持ちよさそうな顔をする。
































友達が猫や犬と一緒に寝るととても温かいよ、と言っていたけど、本当にそうなんだろうな、と温かい猫ちゃんのお腹を撫でながら感じていました。





























そして夜はそのまま、他の2人の同僚と合流しピッツェリアへ。


みんな職場でも取り組む仕事も違えば状況もバラバラなのですが、それぞれの状況の中で前向きに頑張っている姿にとても励まされます。

今のイタリア、若い人にとって正社員契約の仕事にたどり着くのは難しい状況です。
それはイタリア人にとっても一緒。

それでも少しの可能性であっても信じて前に進むしかないのですよね。


まあでも今宵はそんな話よりは今思い出そうとしても思い出せないような本当にたわいもない話ばかりで盛り上がっていた気がします。


さて、楽しい時間も終わり家に帰ってきましたが、現実は待っています。

ここ最近は仕事後家に帰ってから夜22時まではイタリア文学、22時以降はフランス語の勉強と決めているのですが今日は大幅に遅れています。

22時以降は、と時間を決めると自分の中で規則ができ、勉強に身も入りやすくなります。



そんな私の姿を見て夫は、

’ じゃあ僕は毎日ベッドメイキングをする! ’ 

と、この一週間欠かさずにベッドメイキングをしてくれています。

前にもこんな宣言をし三日坊主にも至らなかった状況だったのですが、今回は続いてる?!


そして、新年の目標には毎日のお皿洗いのお手伝い! と言ってくれていましたが、果たしてどうなるでしょうか・・・

実は去年も同じことを言っておりました(笑)

でも、こういった小さな心遣いがとても有難かったりします。
忙しいことを言い訳についつい家事を疎かにしがちなので反省です・・・


今年は良い仕事との縁があり、とても充実した年でもありましたが、その反面あまりの忙しさに本当にあっという間に過ぎてしまった一年でした。

来年はもう少し心に余裕をもてる年にできたらよいものです。


それでは改めて、良いお年を!





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2010年12月26日日曜日

ボネ・フェステ!

みなさま、楽しいクリスマスを過ごされましたでしょうか?


私は例年のごとく家族でクリスマスランチでした。

今年はクリスマスの日に集まれる親戚が少なかったので、プレ・クリスマスとして既に二週間前に親戚との食事会が行われました。


そして24日は我が家で義兄、夫、私の三人でディナー。
25日は夫の実家で食事。

今年はマンマがなぜか張り切っていて、いつもはあまり手作りしないアニョロッティ(ラビオリのような詰め物パスタのピエモンテ料理)を手作りしているではありませんか?!


でも、私達が到着したとき、

 ’ パスタを切る道具が見つからなくて遅れちゃってるの~!! ’

とまだパスタに詰め物をしている状態だったので私も早速お手伝い。


パスタ作りは楽しいのでなかなか好きです。
それに手作りはやっぱり美味しい♪


毎年デザートタイムにプレゼント交換をするのですが、プレゼントと一緒についているカードに注目。




なんとお義父さん、頑張って日本語で書いてくれました。




























しかもかなり苦戦した様子が伺える。

しかもジョバンニがギオバンニになっている。(笑)

その気持ちがとても嬉しかったです。



ちなみに私達からのプレゼントは、お義母さんへはアロマのセット、お義父さんへは油絵のセット、そして義兄にはウンベルト・エコの新作と本の文字など当てたところのみに光が当たる水平版ランプでした。

お義母さんは早速その場でキャンドルをつけて香りを喜んでくれ、お義父さんは昔描いていていたけれどもう描くことなんて考えてもいなかったから、その頃の気持ちや油絵をしていたおばあさんのことを思い出してとても喜んでくれました。





この時期は寒さ故にか無性にチョコレートが食べたくなります。

特にジャンドゥヤのチョコレート(トリノ名物のヘーゼルナッツクリームが入ったチョコレート)。
夏はあまりジャンドゥヤのチョコを食べたいと思わないのですが冬は恋しくなることがしばしば。

ジャンドゥヤのチョコもブランドによって味が違うので食べ比べなんかしてみたり。。





























少し濃い目に入れたエスプレッソにジャンドゥヤのチョコレートを添えて食べると最高です♪
なんとなく血が濃くなって温まるような気が。





でも、寒いものは寒い。。
今週は少し温かくなったとはいうものの、田舎の家に寝に行くときは、ベッドの布団をめくるとシーツが冷え冷え! 凍る!

とそんな経験を去年は沢山したので、今年は少しでも快適な睡眠を、ということで電気布団を買いました!






















これはシーツの下に敷くものなのですが、寝る前にスイッチを入れて温めておくと、ベッドに入るときにはそれはそれは心地よい温度になっており、眠りが深くなったような気がします。

もちろん寝ているときは消しますが、朝起きてスイッチを入れてしまうと大変っ。

あまりに心地良すぎて起きられなくなってしまうのですから!


トリノの家はアパートなので中央暖房が効いていて、とりあえず全ての空間が常に暖かい状態にはなっているのですが、夜中になると暖房は切れてしまい、ブルブルッとなることがあるのでこの毛布が大活躍。


この布団を買ってからというもののベッドに入る瞬間が至福の時となりました!





さて、今年も残りあとわずかですね。
2011年も皆様にとって良い年となりますように。



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2010年12月15日水曜日

結婚記念日。

今日は午後2時からぶっ通しで夜の8時まで大学の授業!!
疲れた~。


と言っても2時間が3コマ連続なのですが、間に休憩があるわけでもなく教室移動があるだけ。
最後の一こまは先日のデモでできなかった分。
しかも全てフランス語。。。
(途中でみかん剥いて食べてる生徒がいました 笑)

今は三年生のフランス語の授業に通っているのですが、授業は4教科あります。

まず主となる授業は経済記事・ファッションに関する記事のフランス語からイタリア語への翻訳。

そしてそのほかのフランス語の3教科は、翻訳(イタリア語からフランス語)、経済、そしてビジネス文書です。


その中の一つの授業で、毎回必ず最初にディクテーションの練習をするのですが、これが毎回あまりに間違いが多すぎてへこみます。。


教授は一人一人の回答を見て様々な反応をするのですが、間違いが多い人には、

 ’ オ~ ララララ~ ボ~ク~!! ’  ( まあ多いですねえ!)

と大きな声で。。
そして私のときは更に、

 ’ オ~~ラララララ~  トロッ トロッ ~ (Trop trop) !  (まあまあ! 多すぎですねえ!! )


と。。。  小さくなっている私です(笑)

 
周りのイタリア人を見回してみると文法に関する間違いがある子が多いのですが、私の場合は音自体の聞き取り間違いが多いということを教授に指摘されました。


確かに自分の間違いを見直してみると納得。
私としては、結構早々と読んで、二回しか繰り返してくれないのでもう少しゆっくり読んで欲しい、と思うのですが、できる人はこの速さでも問題なくできているようなので、速さは問題ではないらしい・・・


教授は、毎日ネットなどで経済の記事を探し、三回その一部をノートに書き写しする。 これをきちんとすれば必ず向上することを保障します、といいます。

それを最初の授業で聞いてから毎晩できる限り行うようにしているのですが、この練習は特にフランス語や英語などの、聞こえてくる音と書く文字が異なる部分がある言語にとても有効的な気がします。


確かに、耳で聞いてわかってもいざ書こうとすると、聞こえていない音も文法的な面から考えて付け足したりしなくてはいけないことばかりなので、こうやってきちんと書くことによりスペルも活用形なども更にクリアになる気がします。


はたまた新たな壁ですが、教授の保障します! の言葉を信じて(笑)、根気良く毎日練習を続けていこうと思います。




ところでもう一ヶ月以上も前のことになるのですが、一年目の結婚記念日を迎えました。


記念日前はバタバタとしていてあまり意識はしていなかったのですが、二人でどうやって過ごそうねぇ、と話していた頃に友達から電話がありました。

その友達は私達の結婚式にも来てくれていたのですが、まだ挙げていなかったお式を挙げるとのこと。

しかも、なんと日にちは私達の一年結婚記念日!

そして更に、式に来てくれたときにレストランをとても気に入ってくれたようで、同じ場所でしようかと、という話を聞いてビックリ!

こんな嬉しいことはないですね~。
一年目の結婚記念日に友達の結婚式に参加できるなんて。


ところが当日は私達が利用したレストランが予約で埋まったいたので、そこから5キロくらいだったかな、行ったところにある同系列のレストランが会場になったのですが、そちらのレストランはお庭もありとても素敵な雰囲気でした。

みんなに愛されている二人の温か~い人柄が出ているとても素敵な式でした。


しかも、式の最中に友達のサプライズで私達の一年記念を祝っての花束まで頂いてしまってとても感動。




























この後すぐに日本に出発だったので、その間にかれてしまうのはどうしても避けたくドライフラワーにしました。

とても素敵な思い出を作ってくれた友達に感謝です♪


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2010年12月14日火曜日

夢。。

最近眠りが浅いのか毎日必ず夢を見ています。

多くの舞台は日本だったり、今試験勉強中のイタリア文学の世界だったり・・・

試験勉強中の夢は結構つらかったりもします。
夢というよりは、口答試験で言わなくてはいけないことを寝ながら頭の中でボソボソと言っているような感覚なので。



今朝は友達のマニュエラから、


 ’ あなたの夢を見たんだけど、今までにみたことないくらい何かを心配していて
   悲しそうな感じだったの!  何かなかった?! 大丈夫?? ’


とメールがきたのです。


おっ?!

今日は大学関係のことで大きな心配事となりそうなことがあり確かにかなり動揺していたのです。



この間もある友達の夢を見たら、友達も次の日私の夢を見てくれたというし・・・
夢はつながっているのかしら。。





そういえば、大学といえば数週間前からイタリア中で大変な混乱状態となっています。

とはいうものの今は大分落ち着いた方。


イタリア政府は現在、経済政策を進めており、その新しい法律の中には、大学の私立化、教育経費削減をうたっている為それに反対する学生、教員の大規模なデモが行われているのです。

この法律の可決がされた先々週は一週間以上大学はデモにより占拠されていました。





























この占拠も何日までという確実な日程は分からなかったので毎日大学まで行き、閉まっているか確認、という日々がしばらく続きました。


街中でもデモの学生達が毎日国道や駅を占領し、交通機関がしばらくストップすることもしばしば。


この法案が通ってしまえば研究者達の地位も危ういということもあり、数日間は大学職員達がが大学の屋上を夜中占拠しており、同職の義兄もそれに参加。


























その占拠も今ではおさまり、先週からとりあえず通常の授業が始まりましたが、休んでいた間の授業の取り戻しもしなくてはなりません。。


今日行われた内閣不信任投票で信任が決まったベルルスコーニ。

これでまた経済政策が進み、学生のデモも更に拍車がかかる予感。

イタリアの今後、どうなるのでしょうか。。

今日の職場では投票結果がみな気になりこの話題がしきりにあがっていました。
イタリアに明るい未来が来ることを願うばかりです。





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2010年11月28日日曜日

外は真っ白。

先日、息をはずませて、


  ’ 今年は11月に雪が降るかもよ~!!! ’


と、興奮しながら帰ってきた夫。


いや、去年も11月終わりに雪は降って、イタリア人みんなで今年は大寒波だね~!と騒いでいた気がするのだけど・・・
イタリア人って忘れっぽい人が多いから、毎回毎回大げさなほどに驚くのだろうか。。




そして、今日まさに初雪となりました!

3日くらい前から冷え込みが厳しい、と思っていたし、天気予報でも言っていたのでひょっとしてとは思っていたのですが、12月突入前に今年も初雪となるとは。


寒いです。



























でも、今年は秋も色々と堪能できた気もします。






























日本からちょうど友達も来てくれていたので、一緒に田舎で栗ひろいなんぞをし。





























これが痛いんです!
友達と、転がす係と割って中身を取り出す係と分担し、いたたぁ~!! なんて言いながら1時間くらい格闘していたと思います(笑)



美味しいものもいっぱい食べました。



彼女は以前の会社の同期ですが、今では船乗りとなり、世界各国を常に周っているので、世界中の色々な話、船の中での世界の話を聞けてと~っても面白かったです。




そして、先日迎えた夫の誕生日。

今回は私もサプライズを計画♪

といってもたいしたものではないのだけれど、2種類のプレゼントを用意し、一つは夫が会社でいつでもお茶を飲めるようにと湯沸かし器、もう一つはずっと欲しそうにしていたお財布。


まず、前日の夜に湯沸かし器をベッドの中に忍ばせて隠しておきました。

すると、まったく気づかない夫はベッドに入ろうとした時点で膨れ上がっている布団に驚き、開けてビックリ、湯沸かし器だと知り更にビックリ。
最後には目に涙(笑)

何だか、湯沸かし器でこんなに感動して喜んでくれる夫に私が感謝したくなるくらいでした。。



そして次の日の朝には、彼が ’ 僕のオフィス ’ というくらい大好きな場所、トイレ(汗)にもう一個のプレゼントを隠し、これもまた目に涙をためて、まんまとサプライズにひっかかってくれました。


予想以上に大成功を収めたサプライズでした(笑)




話は変わり、今回の日本帰国から帰ってきてからというもの、とにかく和食や日本のお菓子が無償に恋しくて仕方ありません。


そこで、ずっと作ろう作ろう、と思い、でもなかなか面倒で手をつけなかった、お豆腐に挑戦しよう!と、材料を考えてみたところ、にがりがないことに気づいたので、では豆乳を作ろう、ということで早速挑戦してみました。


大豆を水につけて、ミキサーにかけ、火にかけてから濾す。

この、’ 濾す ’ 作業のときに、最初に網に通して荒めの粒を取り除くのですが、その手順をすっかりすっとばしてしまい、いきなり布で濾してしまったためか、まったく豆乳が降りてきてくれません。。


なので、冷めた頃に一生懸命手でギュウギュウと絞りました。





























少し手間はかかるけど、たまに作ってこうやって豆乳を飲めるなら嬉しいもの。

しかもおからもとれるので、おからクッキーを作ってみました。




























まもなく母が送ってくれたにがりが届くはずなので、次こそは豆腐に挑戦してみたいと思います♪




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2010年11月20日土曜日

ふるき良き日本~4~ 京都編

感動の景色に出会えた広島を後にし、さらに北上し京都にやってまいりました。


残念ながら、京都で義母が疲れからか体調を崩しホテルで休んでいることになったので、観光は義父、夫、私の三人でした。



この旅行を計画した頃は、ちょうど紅葉のきれいな景色を見せてあげられるかなあ、と思っていたのですが、今年の紅葉は遅め、という話を聞き、ガックシ・・・

でも、京都は少し紅葉が始まっており、繊細な色の移ろいがとてもきれいでそれはそれで喜んでもらえたようです。




























イタリアにもかえではあるのですが種類が異なり、葉の大きさが一般的にもっと大きいので、日本のもみじの方が繊細で美しく見えます。





























清水寺は相変わらずすごい人!

























お寺の下の庭園を歩いていると、木々一つ一つの前に木の棒が建てられており、そこにその木を植えた方の名前が書かれていたのですが、その様子や数の多さに夫も義父も驚いていました。























金閣寺。






















この、水面に反射する世界と本当の世界のコントラスト、いつ見ても好きです。





























お庭でほっこりお抹茶とお菓子をいただきました。




そして、義父のお気に入りとなったのが銀閣寺。




























金閣寺とは全く対照的で、その簡素で気品溢れると雰囲気が私も他のお寺に比べてすきなのですが、義父もここは特に気に入っており、瞑想にとてもよさそう、と言っていました。



























砂が織り成す庭、とてもきれいですね。
































今回夫と義父母と日本にきて、私も改めて強く感じたことがあります。

























日本人が自然を愛する心、日本人が自然と一体となって生活していることを、今回の旅で改めて感じました。


日本に住んでいた頃は普通 だったけれど、日本人って自然の中に溶け込んで生きていて、だからこそ木々や花々がとても生き生きしている気がするのです。


イタリアはというと、自然はきれいだし、みんな良い景色を見に行くのだって大好きです。


でも、やっぱり日本人のように、自然と調和 して生きているか、というとやっぱり少し違うな、と思うのです。


こちらに来て年月が経てば経つほど、特に秋・春は日本に想いをはせること が多く、春は桜、秋は紅葉が見たくなります。


自然災害が多い日本では、昔から自然の神を崇め自然災害も受け入れ共存してきたからなのか、人が自然と共に生きている、という感覚がとても大きいのかもしれません。


今回、イタリア人と一緒に歩いて違った視線で見ることで改めて気づけた嬉しい視点でした。
























彼ら親子も、歩きながら立ち止まってはそういったことばかりを話していました。



そして、京都の後は最後の町、東京です。


今回の旅はとにかくフラフラと色々な町を周っていたので、ほとんど友達には会えなかったのですが、可能な場所でのみほんの少しの時間だけでも友達に会うことができました。

そのうち、東京で会った友達の中に、結婚式を一週間後に控えた子がいたのですが、本当に幸せに満ち溢れていてキラキラとした雰囲気が漂っていました。

ほんの少しの時間でもこうやって友達に会えると、無意識のうちにイタリアで歯を食いしばっている部分があるのか、心の糸がゆるゆるっと解けていくのを感じます。


そんな存在があることに心から感謝です。




そして、今回の帰国でとても感動したことがあります。


実家滞在最後の日、私の両親と義父母のお別れのときに、ふと父が義父母に向かって何かを言ったのです。


  へ??!?


みんな一瞬目が点。。


あれ? 今のってイタリア語じゃなかった?
う~ん、でもまさか。。


なんて思っているとまた同じことを繰り返す父。


イタリア語だ!



いくつかの言葉がはっきり分からなかったのですが、少しの私の通訳と共に義父母に父の気持ちは伝わりました。


私も分からなかった部分を、あれ、なんて言ったの?? と後で聞いてみたら、

figlia (フィッリア) を ’ フリージャ ’ と間違えて言っていたそう(笑)



そして最後も、Ci vediamo~! (また会いましょ~!)と言っていました。



全く私にはそんなことは言っていなかったのですが、母によると、毎日車の中ではイタリア語のCDを聞いたそうな。



父が言っていた文、結構長かったな。



きっと、口に出して、何度も練習したんだろうな。




そんなことを思うと、胸に熱いものがこみ上げてきました。
通訳を通してではなく、自分のイタリア語で伝えようとしてくれた、その気持ちがとても嬉しかったです。



今回の旅、実際疲れた時も多々あったけれど、家族同士の時間を沢山持てたこと、そして、遠いところから私の生まれ育った国を見にきてくれた義父母に、心から感謝しています。


ちなみに義母は、日本食のヘルシーさに感動し、これはやっぱりイタリアに帰ったら再度、マクロビオティックを再開すべきだわ!(大分昔、4年ほどマクロビオティックを実践し、美味しくない!と家族に大反対されて泣く泣くやめた経験あり)と張り切っていました。

義父と夫は苦笑いをしていましたが・・・(笑)



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2010年11月16日火曜日

ふるき良き日本~3~ 宮島編

神の島と言われてきた島、宮島に到着です。


今回の旅行を計画する段階で、この宮島だけは最初に組み込んでいました。
フェリーに乗って、島に向かいます。


見えてきた~!























この社が印象的な厳島神社ですが、島全体が神の島として崇められ、陸地では畏れ多いと海中にこの社が作られたようですね。



一歩島に足を踏み入れれば、神の島と崇められてきたのがすぐに納得できます。

なんというか、全てが神秘的。






















島の中には鹿が至るところにいるんですよ。






















誰かが捨てていったのか、鹿が雑誌の紙を食べている、というかわいそうな姿を発見した夫は、その雑誌を鹿から取ろうとしたのですが、反対に鹿に激怒され、持っていたお土産の紙袋を引きちぎられていました(笑)



























修学旅行で昔来たときの思い出といえば、みんなで枕投げをしたこと?






















この社の下で写真を撮ったこと?

























こんな美しい場所に来ていたんだなあ、と今改めて思います。

当時は景色を見ることよりみんなで楽しむことの方が最優先だったのだろうな。




それにしても、どこを見ても透明感に溢れ、心が研ぎ澄まされます。






























この社の足場には沢山のコインが貼り付けられています。
そっとコインをそこに置けば、コケや藻で絡みついてそのままそこに残り続けるようです。
























義父も早速、また戻ってこられますように、とコインを貼り付けていました。



回廊内の雰囲気もとても厳かです。






















今回訪れた場所の中でも特に義父母は気に入ったらしく、厳島神社のガイド本を買っていました。

そして、イタリアに帰ってからも、誰かに日本旅行の話をする度にまずは、海の中の神社がすごくきれいでね、と、厳島神社の話をみんなにしているようです。
























神社を見た後は参道を歩きつつ、広島出身の友人お勧め ’ 焼き牡蠣 ’ をいただきました。

みんなに、

 ’ ここの焼き牡蠣がすごく美味しいみたいだけど誰か食べない?? ’ 

と聞いたところ、義母あまり興味なし、夫はというと、

 ’ たぶん君以外食べないんじゃないかな ’

と・・・



なんですと?!



絶対美味しいのに! と思っていると、義父が、僕が半分いただくよ、ということだったので、二人で一皿を半分づつすることに。


は~。。 思い出すだけでため息。

この上ない美味しさ。


今回の日本滞在では美味しいものを沢山食べましたが、中でも1,2を争う勢いの美味しさ!

教えてくれた友達に感謝!


もちろん義父も、’ 美味しい ’ とじっくりと味わって食べていました。


その後、食いしん坊な私は更に揚げ天を買おうとしていたので、義父に ’ 食べます? ’ と聞くと、

 ’ 焼き牡蠣の味が口の中に残っているから今は何もいらない ’

とのこと(笑)





島を離れる頃には大分潮が満ちてきており、既に社へは行けない状態になっていました。


日本人であるから当たり前なのかもしれないけれど、やっぱり心に染み入る景色や場所というのは日本ですね。


今回の旅で、広島はかなり大好きな場所となりました。
またじっくり訪れてみたいものです。

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2010年11月13日土曜日

ふるき良き日本~2~

長崎を出て、電車に乗ってコトコトと。






















きれいな海を眺めながら、着いた先は尾道です。



広島駅に着いたのがすでにお昼1時頃。
まずは友達に教えてもらった美味しいお好み焼きのお店、’ みっちゃん ’ で早速お好み焼きを食べ、その後尾道まで、更に電車で約一時間半くらいだったかな。



尾道駅に着いて改札を出てみると、とてものんびりとした町並みが私達を迎えてくれました。


泊まる旅館が千光寺近くなので、まずはロープウェイに乗ってグングン登っていきます。




























ロープウェイからの景色がとてもきれい。






















着いたところは千光寺公園となっていて、そこにある展望台からの眺めに息を呑みました。






















ちょうど夕暮れに差し掛かっており、みるみる内に空の色が赤く染まっていくのですが、瀬戸内海の島々が重なる景色がとても美しく、心に染み入る景色でした。























やわらかい空気感、穏やかな空の色、静かに佇む島々に、本当の日本の美を見た気がします。



旅館は千光寺山荘、とその名の通り千光寺のすぐ近く。




























部屋からは瀬戸内海が見渡せます。























夜町に出てみると、偶然にもお祭りがやっていました。
それも結構な規模のもので、町の人たちが総勢で参加している様子で歩くこともできないくらい道が混みこみ。
でもみんなとっても楽しそう。





















尾道にいる間常に感じていたことが、町の人々がみんな親切で幸せそうということ。

























目が合えばにこっとしてくれるし、道を聞けば笑顔で丁寧に返してくれる、道を歩いていると道沿いの家の植木を切っている人が気遣って ’ お邪魔しますね~ ’ と逆に声をかけてくれる。

コンビニなんて私が歩いた限りでは見つからなかったし、坂も多くてお年寄りには大変な町かもしれず、決して便利と言える町ではないけれど、みんなが幸せそうに暮らしている姿が印象的で、一気にこの町の大ファンになってしまいました。




朝起きたらすぐに大浴場に行き、湯船につかりながら朝日を眺めることができました。
























千光寺周辺には ’ 文学のこみち ’ があり、趣があります。
昔、文学者達がこのきれいな景色や町を眺めながら作品を残していったのでしょう。























尾道は至るところが坂道で、上りも下りも大変なのですが、そんな中キラキラした瀬戸内海がフッと現れたりすると疲れも一気に吹っ飛びます。





























千光寺の三十三観音堂には、桜木でできた珠の連なりがあり、これをゆっくりと、お願い事を心に引いていくと、コロン コロン という音が響き、この音と共に苦しみを遠のけ幸せを運んでくれる、とのことです。





























このコロンコロン がかわいくてついしばらく居座ってしまいました。


少し奥に行くと、夫婦岩、なるものがあります。




















































よおく見てみると、下にちぃちゃなお地蔵さんがたくさん!
























たまたまよさそうな旅館を見つけた、ということで少し広島市内から遠いながらも尾道を宿泊の場に選んだわけですが、それが大正解!


こんなにきれいな景色、温かいふるき良き日本に出会えるとは思っていませんでした。

また戻ってきたい場所の一つとなりました。























ちなみに、この日は義父母とも元々同じ旅館に泊まる予定だったのですが、色々とあり急きょ義父母は広島市内に泊まることとなり、尾道は私達二人だけで宿泊となりました。

この、日本らしい景色を見てもらえなかったのが残念ですが、私達が尾道に向かっている間、義父母達は広島の原爆記念館を見にいったらしく、とても感銘を受けていた様子。



夫は夫で尾道をとても気に入り、朝の弱い彼にしては珍しく、朝6時に起き、張り切ってお風呂に入りに行っていました。



さて、次は島全体が神、と呼ばれ拝められてきたあの島です♪

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