2010年3月28日日曜日

春爛漫。

数日前から少し前の冬の寒さは一体どこへ行った?といった感じで、いきなり太陽が爛々とし始め、空も真っ青な日が到来しました。


急なこの変化に少し体調を崩したりもしたけれど、でもこの太陽のお陰で気分は上々。




























町を歩いていても冬のようにど~んと暗い雰囲気で歩くのではなく、自然と笑顔になるくらい気持ちが良いお天気が続きます。


田舎の景色も一気に変わりました。


木々もツボミをつけ始めたり、




























庭の至るところに自然に咲いた花が見られるようになりました。
















































































































お庭を散歩しながらぼ~っとしていたら、なんだかゴソゴソと聞こえるので音のする方を見てみると、





















猫ちゃんもこの暖かいポカポカお天気が嬉しいようで日向ぼっこをしていました。



























あっ あくび発見。




























畑ではキャベツをいただいてきました。
無農薬のキャベツはやっぱりとても甘くて嬉しいです。




























キャベツの横には勝手に生えてきたサラダの葉っぱたちがたくさん。



























サラダの葉っぱも色々な種類がありますが、硬くて育ちすぎてしまったものは鶏や七面鳥たちのご飯になるので余すところがありません。



帰り道、車を走らせながら何かカランコロンと聞こえるな~と思っていたら、前方に羊の群れが!























羊って何故か見ていると癒されるので好きです。





















いつもの景色も一気に緑と青色が濃くなりました。






















鳥さんたちも冬の間はあまり卵を産まないけれど、ここ最近暖かくなったので元気よく産んでくれるようです。




























さっそく七面鳥と鶏の卵をいただいてきたので、プルプルなうちにシンプルにフライパンで目玉焼きにでもして食べたいものです♪


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2010年3月23日火曜日

思い出の地 シャンベリー その2

さて、今日もシャンベリー便りの続きです。



























シャンベリーは私にとっては以前留学していた土地であり、初めて海外で旅行ではなく、’暮らす’ を経験した町。

そして夫にとっては二年間働いた町。

そして二人にとっては出会いの地でもあります。























今回、シャンベリーに行くのは私にとっては約4年弱ぶり。
夫にとっても3年ぶりだったので、二人とも久しぶりにこの地に足を下ろした瞬間はちょっぴり感動でした。



























特に夫にとっては二年も暮らした町だったので町の至るところに思い出があり感慨深かったようです。



























でも、時が経つとこうも記憶があやふやになるのか、と実感しました。
到着したばかりの時は、あれ? この道はどこに通じるんだっけ?  といった感じだったのですが、歩いているうちに留学していたときの記憶が徐々によみがえってきて、その感覚がとても嬉しかったです。



























シャンベリーは旧サヴォワ県の首都であり、その後首都はトリノに移っています。
そういったこともありトリノとシャンベリーには深いつながりがあり、現在は姉妹都市となっています。



小さな町ではあるけれど、お買い物をするにも不便はなく周りは壮大なアルプスの山々に囲まれており自然も豊富で、とても住みやすい町でした。




























久しぶりにシャンベリーのカフェで朝食をとりました。


























ん~ やっぱりフランスのパンは最高です!
留学時代はよく、勉強したフランス語を試すのにパン屋さんに行ったりしてたっけ。

朝食にはクロワッサンとカフェオレを頼みました。
先日たまたま日本の記事で、カフェオレとカフェラテの違い、という記事を読んだのですが、イタリアにすみ始めてからフランスにちょこちょこ行く機会があったりすると、その違いをとても感じます。

Cafe' au lait (カフェオレ)とはフランス語で、ブレンドしたコーヒーにミルクをたっぷりいれて飲むもの。
Caffe latte (カフェラッテ)とはイタリア語で、濃いエスプレッソコーヒーにミルクを入れて飲むもの。

ちょっとした違いだけれど味も風味も変わってきますね。



シャンベリーの町の象徴とも言われる象の像。




























ここは待ち合わせによく使われる場所でもあった気がします。



そうそう、この町に来て必ず買っていこう、と思ったものが二つあります。



























一つ目は、やっぱりサヴォワ地方、チーズです。
サヴォワ地方はチーズが有名で、留学中はその味に感動し嬉しくってすごい勢いで食べていたので同じ勢いで体重も増えていた気がします(汗)





























中でも大好きだったのが、ヴォーフォールというチーズ。
これは、ヴォーフォールという小さな山の上の村で作られるチーズ。
そしてコンテ。
口に入れた時の風味がもうなんともいえません。
イタリアではなかなか手に入らないチーズ、大事に大事にちょっとづついただきます。


そしてもう一つは、フランス語の辞書。
大学でフランス語のMonolangue(フランス語→フランス語)の辞書が必要で、でもイタリアで買うよりフランスで買う方が若干安いのです。
なのでイタリアで買うのは少し待ち、今回の旅行で買うことを決めていました。



























辞書も色々な種類がありますが、やっぱり ’ Petit ROBERT ’ はとてもいいです。
語彙数もそうですが、各語彙に関する説明がとても細かくて助かります。


そしてついでに夫いわく、実際はこちらの方が役に立つよ、という類語辞典。



























確かに同意語をボキャブラリーとして増やすことで表現も豊富になるので、夫に促され買うことにしました。


結構な出費になってしまいましたが、逆に、買ったからにはやらなきゃっ といういい感じのプレッシャーになってくれれば。。

フランス語の教授曰く、言語は生きていて時と共にどんどん変化していくので辞書もそれに合わせて変化していく。 だから、大体3年おきくらいに新しいのを買わなくてはいけない、古いのは捨てなさい、とのこと。
そんなにしょっちゅう高額な辞書を買っていたらやってられません・・・



あっ あともう一つ。

それは化粧品。
さすがコスメ大国フランス。
種類はとても豊富です。

今年の冬はなぜか肌がかなり乾燥してしまっていて、あ~ ガサついているなー、と思っていたので、せっかくフランスに行くのだからコスメを買おうということで買ってきました(これもやっぱりフランス製のものはフランスの方が安いから)


























これが効果かなりアリ。

左手のものがCaudalieのミルククレンジング。
これは以前も使ったことがありますが、今回は肌が乾燥していたからかかなり効果を感じました。
洗ったあとも肌はモチモチ。

そして右手がLa Roche Posey のNutric というクリーム。
これは乾燥に良いと聞いていたのではじめて買って見ましたが、かなーり良し。
このクレンジングとこのクリームで乾燥対策ばっちりになりました。
ちなみにお値段は、Caudalieが確か13ユーロくらい、La Roche Posey が11ユーロでした。


なんだか最後はコスメ紹介になってしまいましたが、久しぶりのシャンベリー、とても楽しい旅となりました。

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2010年3月22日月曜日

思い出の地 シャンベリー

先週末、友達の結婚式への出席の為フランスのシャンベリーに行ってきました。


トリノからシャンベリーまでは車で約3時間弱とあまり遠くはありません。
アルプスの山々を超えた先はフランス。

























シャンベリーに到着したのは金曜日の夕方。
式は土曜の午後、市役所にて。
この市役所は1800年代のお城で、実は昔私がシャンベリーに留学をしていたときに通っていた語学学校でもあります。



















































中に入り、お花できれいに飾られた階段を上っていきます。
語学学校に通っていたときは確か一階しか使っていなかったような気がするので上に登るのは初めてです。



























新婦のエメリーヌは、ドレスを自分でデザインしたと言っていたので前々からとても楽しみにしていたのですが、予想以上に個性溢れる素敵なドレスでした。
























ほんとうに幸せそうな笑顔!




























ちなみに我が夫は新郎の立会人に選ばれていたのでトリノを出発する前からかなり張り切っていました。


式の後はお庭に出て写真撮影。






















そしてその後はお決まりのクラクションをみんなで鳴らしながら車でレストランへ移動です。



























新郎新婦の車にはかわいらしい絵がかかれていました。






















きれいな山の景色が望めるお部屋でまずはアペリティフ。



























その後は地下のお部屋へ移動します。
テーブルの席案内がなんともオリジナリティー溢れていて、木のカードにそれぞれの名前が書かれています。


























室内はワインのカーヴのような雰囲気。



























そしてかなり感動したのがこちら。






















木で作った日本のお家ではありませんか!

作ったとは聞いていたけれど、まさかこんなに大きく精巧だとは思いませんでした。

このお家を作った理由、それは、彼等のLista di nozzeのためです。
Lista di nozzeとはイタリア語ですが、フランスでも同じ習慣があるようで、結婚式の際に新郎新婦が欲しいもののリストつくり、それを来て頂いた方に選んでプレゼントしてもらう、という形式です。

そこで彼らが選んだものとは、なんと、日本への旅行!

一般的にキッチン用品や家のものをリクエストしたりすることが多いようですが、最近では彼等のように新婚旅行にするパターンも多いのです。


行き先が日本、ということで、頑張って日本家屋を作ったようです。


テーブルセッティングもすべて手作りでとってもキュート。





















手作りのメニュー表とネームカード。


そして、食事の合間に二人が前方に出て行き、なんだか音楽がムーディーになったな、と思っていたら、彼らが三ヶ月間かけて練習したダンスを披露してくれました。























そしてこの後は当然の如く会場にいる皆もかわるがわる前に行きダンスパーティと化したのでした。






















少しでも席に着こうものならすぐに誰かに前に踊りにつれていかれます。(笑)

私たちはこれでも頑張った方ですが、さすがに夜中の3時にギブアップしてホテルに戻りました。
その後、残ったのはご家族中心で、朝の5時過ぎまで踊り続けていたようです。
それでも次の日のランチにみんな元気よく来るのだからすばらしい!


だいぶ前からかなり色々なことを念入りに準備して頑張っているのが伝わってきていましたが、行って見て納得。
二人の心がこもった笑顔溢れるとても温かい式でした。
いつ会ってもとっても仲良しな二人。
きっととても素敵な家庭を築いていくのでしょう♪






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2010年3月12日金曜日

イタリア語のこと。

3月8日はFesta della donnna という女性の日。

この日はイタリアでは男性が女性にミモザの花を贈る習慣があります。
町ではミモザを売る人たちをよくみかけました。


夫はこの日は仕事の後にジムに行く日だったので、帰りも遅くなるため特に何も期待していなかったのですが、ジムを出たとの連絡があった後、やけに遅いなーと思っていたら、どうやらジェラート屋さんに行ってくれていたようです。

しかし・・・ 近所のジェラート屋さんが閉まっていたので少し離れた違うジェラート屋さんに行きました。

しかし・・・ そこもどうやら閉まっていたようで、うろうろと近くの開いているところを探して、最後にCaffe mulassanoでいくつかのドルチェを買ってきてくれました。

そんなこんなで帰ってきたのは夜の12時近くでしたが、それでも少しいただいちゃいました。






















気持ちがとてもうれしかったです。







最近、大学でイタリア語の授業もあったり、イタリア古典の授業があったりでイタリア語についてよく考えます。
最初は覚えることでいっぱいいっぱいであまり深くは考えなかったのですが、深く知れば知るほど面白い言語だなあ、と。


もともとイタリアではイタリア語は存在せず、各地がそれぞれの言語を話していました。
それが、イタリア人共通の言語を形成しようという文化活動が少しづつ始まり、イタリアルネッサンスにおいては、ダンテはトスカーナ方言を中核に執筆したものの、その後それが公用語となるまでは多くの年月を必要としました。
後に、様々な論争や活動がありつつ最終的に19世紀のリソルジメントにおいてその勢いは増し、トスカーナ方言をベースにしたイタリア人皆が共通して話す標準語、つまりイタリア語が作られ、アレッサンドロ・マンゾーニは、名作 ’ 婚約者 ’ をトスカーナ方言にて執筆し、イタリア語を文学において確立したといわれています。
そのため、この ’ 婚約者 ’ は読むべき作品とされ学校でも勉強をしなくてはいけないのでイタリアでは一家に一冊といった感じです。


というわけで、現在はイタリアではイタリア語が話されているわけですが、でもやはり方言は根強く、今でも地方により様々な方言やアクセントがあり、ピエモンテ州に住んでいながらピエモンテ方言を聞いても理解するのは難しいくらいです。


ちなみに、ピエモンテーゼといわれるこのあたりの方言はフランス語に少し似ていて、例えば、イタリア語のLavorare(ラヴォラーレ 働く) はピエモンテーゼでは ’ トラヴァイエー ’ で、それはフランス語のTravailler(トラヴァイエー 働く) ととても似ています。
他にも、イタリア語のCamminare(カンミナーレ 歩く) はピエモンテーゼでは ’ マルシェー ’ と、フランス語の Marcher (マルチェ 歩く) とこれも似ています。


そして地域によって異なるのは言葉遣いやアクセントだけではなく、文法も変わってきます。

例えばここ北イタリアでは普通の過去形は、Passato Prossimo (近過去)を主に使いますが、南の方ではほんの少し前のことなのに、Passato remoto(遠過去)を使うようです。

つまり、 ’ 映画に行きました ’ と言うとき、

北イタリア → Sono andato al cinema.
南部    → Andai al cinema.

と、こうも大きく変わってくるのです。
このあたりでは口語ではほとんどPassato remotoなんて使わず本で見るくらいなのでいざ使おうとすると私は使えなさそうです。。


私はずっとトリノにいるので自分の発音にトリノなまりがあるかどうかわかりませんが、あったらあったで面白いので、そのうち他の地方からの友達か旅行に行った時にその土地の人などに聞いてみたいものです。




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2010年3月7日日曜日

CIRQUE DU SOLEIL

昨日までは、もうすっかり春だー! と喜んでいたのに今朝起きてみたら大雪でびっくり。
もう三月だというのに今年の春はかなり思わせぶりです。


昨日、初めてシルク ドゥ ソレイユを観にいってきました。
http://www.cirquedusoleil.com/world/ja/cn/intro/intro.asp




























公演場所は、トリノオリンピックのために、日本人の建築家磯崎氏により手がけられたパライソザキでした。




























入り口前にはすごい人。






















中に入ってその収容量に驚きました。

公演が始まり、一つ一つの動きを手に汗にぎりながら観ていたわけですが、その数々の技はもちろん、何よりも観客を巻き込むのが上手いのです。

前の方に座っている人たちは舞台に連れていかれて観る立場から見せる立場になったり、いきなり巧みに手を回され女の子が一回転させられていたり。。

一番ドキドキしたのがやっぱり空中ブランコ。

今回の席は遠かったので、あれはきっともっと近くの席で観たらかなりの迫力だったのでしょう。
次はもっと近くの席で観てみたいものです。 (でもかなり高そう。。)




さて、今日、やっと前に書いた紅茶とケーキの美味しいカフェに行ってきました。

何故やっとかと言うと、今までことごとく裏切られてきたから。
友達と行こうとしたら営業時間外だったり、夫と行こうとすれば直前に仕事が入り行けなくなり、今度こそはときちんと営業時間も調べ友達とリベンジをしに行けばいきなり何故かその日だけ普段よりも5時間後に開店時間となっている・・・


今日こそは、とこの雪の中行って来ました。



開いてた!



























日曜で雪だというのにかなりの人が入っていました。

中は、お祖母ちゃんのお家、と言った感じできつい照明もなく温かい雰囲気です。




























メニューを見ると紅茶の種類がいっぱい!


私はマンゴーティ、そして夫はあれだけ紅茶があるというのにホットチョコレート。


ドルチェは日替わりなのかメニューに載っていないのでシニョーラに聞いて、私はレモンタルト、夫はベリージャムのタルト。




























マンゴーティは香り高く、ホットチョコレートも濃厚でとても美味しかったのですが、何よりタルトが美味しい!


たとえば、本来ならドルチェ大好きな私ですがイタリアで良く見るジャムのタルトとか、結構苦手、というかあまり好んでは食べません。
甘すぎるからか、また食べたい、とあまり思えなくて。。



























しかしここのタルトはかなり私の好み。
甘さもちょうど良くタルト生地の硬さも程良く、ちょっとだけ入っている香辛料もまた良し。
イタリアでジェラートやチョコレートは美味しいなーと感じるのですが、ケーキ類は日本の方が種類もあるし繊細な味で美味しいなと感じていたので、近所に美味しいタルト屋さんを見つけて大満足でした。


営業時間が16時半~24時まで(確か)と少し変わっていますが、夜にケーキを食べに行くのもよさそうだな。




さて、昨日実家から美味しそうなかぼちゃを丸ごと頂いたので、今日はミネストローネをたくさん作ろうかな。



























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