2011年6月25日土曜日

ハイビスカスの花。

6月24日は聖人ジョバンニの日で、トリノは祭日でした。
23日の夜には例年通りカステッロ広場で火がたかれ、その真ん中にある棒が最後にどの方向に倒れるかでトリノの今年の幸運の方角が決まります。


























着いたときにはすでに倒れていました。

それにしてもすごい人。
本当にイタリア人ってお祭り好きです。 といいながら私もちゃっかり参加していますが・・・



田舎の家に行くと、とても清々しい青空が待っていました。




















































夜9時半でもまだ明るく、淡い光の中に包まれる町はとてもきれいに見えます。


























ヘーゼルナッツも順調に育っていて、今年は収穫もかなり期待できそうかな。


























心待ちにしていた西洋ボタイジュの花が、なんとしばらく続いていた雨で今年は開花せずに終わってしまいました。。(涙)
今年も頑張って収穫しよう、と思っていたのでショックだなあ。



しかし、今年はフルーツもどれもとても豊作です。
プルーンは去年は不作だったのに今年はどの木も鈴なりです。

























早速一番熟した木から少し収穫して持って帰りました。



























木を見ていてもあまり熟れているものがない気がしたのですが、下を見てみると熟れて落っこちたものが沢山。

ということは、と思い枝を強くゆすったらボトボトボトーー! と沢山のプルーンが頭直撃! (笑)


家の裏庭にブランコがあるのですが、その上にプルーンの木があることを今年知りました。
多分去年は不作で気づかなかったのでしょうが、今年はブラ ンコの上のカバーが落ちてくる実をきちんと拾ってくれます♪



























自然って本当に面白いもので、去年は駄目だったものが今年は豊作、またその逆もあり。
なのですでに田舎の家に通うのは4年目ですが、毎年新たな発見があって面白いものです。


去年ボラジの花はたくさんあったのですが、その土地を全て耕して草も引き抜いて一度何もなくなった状態になったので、あ~ボラジがなくなっちゃった~と思いつつも、ひょっとしてこぼれ種で生えてこないかな、なんて淡い期待をしたりもしてたら、なんと生えていました~。


























これから美しい紫のキラキラした花を咲かせてくれるでしょう。



ヤギ達もお天気がよくて草も沢山あって嬉しそう。
相変わらず近づくと興味津々な様で、次々によってきます。














































混み合っています(笑)


大分前にボソッとカレンデュラの花の話をしたのを覚えていてくれたようで、義父が少し前に植えてくれていました。


























義父とは会う度に植物談義に花が咲くのですが、たまたま家の森を歩いていたときにユーカリっぽい葉っぱをつけた木を見かけたのであれはもしやユーカリ?! と聞いてみたら、正体は普通に柳の一種でした。。

だがこれがまた面白いことに、秋になると昔の人はよくこの柳の木の枝を切り水に浸し柔らかくしたので、カゴを作っていたらしいのです。

義父もカゴの作り方の本?のようなものを貸してくれると言っていたし、かご作り、今年の秋挑戦したいことの一つに入りました♪



毎年見てきたこの花。


























いつも見て、名前も聞いていたはずなのですが、でも今年はこの花がやけに気になる。

う~ん、なんでだろ、なんでだろ~ とずっと考えていたら、ハイビスカスに似てる!! ということに気づいたのです。

いや、今まで気づかなかったのがおかしいのかもしれませんが、でも、今までこの花の名前も義父から聞いたこともあるはずだし、やっぱり違うのかな、とも思いつつもう一度義父に聞いたらやっぱり違う名前。


でも一言、これはピエモンテ方言での呼び方で、イタリア語での呼び方は何だったかな。。


というので、おっ!と思い、ひょっとしてハイビスカス?? と聞いてみたら、あっ そうそう って!

嬉し~!
去年くらいにハイビスカスのハーブティーが欲しくて薬草店に聞きにいったけれどないと言われ、イタリアではあまりないのかな・・・ と思っていたのでとても嬉しいです。

花を収穫するものだとばっかり思っていたら、どうやらこの花が咲いた後のガクを収穫するようですね。
ハイビスカスはクエン酸やビタミンを多く含むので、疲労回復や美肌に効果があります。

ハーブティーにして飲むのが楽しみです♪

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2011年6月22日水曜日

マンマの電話。

先日義母から携帯に着信があったので出てみると・・・ ????



義母、歌ってます・・・       とっても気持ちよさそうに!


すぐに間違いだな、とわかったものの何だか面白くて少しだけ聞いてました(笑)


切ったあとしばらくするとまた義母から電話が。

出てみると、


 ’ チャオ! 今私、あなたに電話した?? ’


何だかコントみたいで笑っちゃいました。
歌を聞いたことはいいませんでしたけどね。





最近、ふと手にとった、まだ私がトリノに来たばかりの頃に友達が日本からおくってくれた本。

本、と言っても、彼女が私が寂しくないようにと、彼女の日常、彼女の彼への気持ち、彼女の友達のこと、私のことや、日本の雑誌の色々な切り抜きをコメントつきで書いて仕上げてくれたもの。

たわいのない話題だけど、とても心温まる本。

久しぶりにこの本を手に取り、トリノに来たばかりの頃の気持ちがくっきりとよみがえりました。

ローマの空港に着き、今は夫となった人が空港に迎えに来ていて、彼と一緒にトリノに向けて車で出発。

あの時の車からの光景ははっきり覚えています。

これから自分の町となる場所を想像し、期待と不安が入り混じったような。

なんだかそんな光景を思い出し、初心に立ち返った気分です。
イタリア生活も4年が経とうとしている今、忘れかけていた気持ちかな。


実は、先日のフランス語の試験の結果が出て、なんと1点足らずに不合格。
大学の掲示板に出たその結果の表を、穴があくほどじ~っと眺めて立ち尽くしていました。
変わるわけないのになんだか間違いであって欲しくて。

しばらくは立ち直れないでいたものの、今はもう吹っ切れました。
この次にしたいことや進めなくてはいけないことへの焦りから、今回の試験でどうしても受かっておきたい、という気持ちが強かっただけに最初はショックも大きかったものの、逆に今は気持ちが軽くなり、もう焦るのはやめよう、と少し思えるようになりました。


こんなとき夫は心配して色々と連れ出そうとするわけですが、やっぱりこの時期は気分をさっぱりするためにもグラニータ!



























大好きなグラニータ屋さん、アーモンドとイチゴ味、美味しかった~。





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2011年6月12日日曜日

紫陽花の季節。

この季節は市場にある食材も豊富でいくのが一層楽しいです。

冬の間、忙しい時期はスーパーで野菜も買っていたのですが、最近近所の農家の市場でまた買うようにしたら、やっぱりスーパーの野菜とは味の濃さが違うと実感。

農家の方から直接買う野菜は新鮮で味もグッと濃くて美味しい♪

























毎週土曜の早朝、たくさんの野菜を買い込みますが、お肉より野菜中心の我が家は消費もとても早い気がします。


田舎の家の桃はまだまだ青いのですが、毎年買う桃屋さんはすでに桃の販売を開始していたので2キロ購入。


























2キロで1,5ユーロは安いですよね。



この時期は少しでも間があくと、田舎の家の庭の風景が一気に変わっていたりします。

今回の見どころはユリと紫陽花でしょうか。














































紫陽花は少し切り取り、乾燥させるようにつるしました。



























生花はエネルギッシュでとても美しいけれど、過ぎ去った季節を思い出させてくれるドライフラワーもとっても好きです。



コモンマローの花も咲き乱れているので、毎回ちょっとづつ摘んで地道に乾燥させ、やっとこの小さな一瓶一杯になりました。



























乾燥させると小さくなり、色もギュッと濃くなります。



























カモミールはまだこれだけ(笑)
でも、瓶の口に鼻を当てるといい香りがして幸せです。



庭にはこれから植えられる鉢がずらっと並んでいました。

























セージの一種のようです。


今日は本当に数時間の滞在でした。
というのも、目的が国民投票だったからです。 といっても、私は日本のパスポートを維持しイタリア市民権を持っていないので投票はできないので夫だけ。
住所登録を田舎の家にしているので、投票などの際はこちらまでこないといけないのです。


今回の国民投票は、水の私有化、原発是非などとても大切な問題を問うものです。
ただ、97年以降投票率が50%を超えず不成立が続いている情況です。
チェルノブイリ以降イタリアは原発を閉鎖し、現在はフランスやスイスから買い取っているのですが、ベルルスコーニ政権が原発を再開する動きを見せ、その是非が今回の国民投票で問われるのです。

選挙は今日、明日で、今日の現在の時点(12日19時30分)で30%という情況。
私は投票はできませんが、イタリアの良い未来を願う気持ちは皆と一緒で強いので、この国民投票がイタリアを少しでも良い方向に導いてくれることを祈ります。


さて、今週末はまた日本被災地復興に向けての色々なお手伝いをさせていただきました。

土曜日は知り合いが、被災地支援のための義援金活動として開催する日本食ピクニックの準備を少しだけお手伝い。
お米を小分けしたりねぎを切ったりと簡単な作業をしていたのですが、ねぎを切りつつ、この包丁良く切れる~!なんて思っていたらグサリ・・・
気づいたら自分の人差し指まで切っていて、これが思った以上に深く、爪の縦4分の1が切れてなくなりました。。

我が家の包丁が切れないので切れる包丁が欲しい!と思っていたのですが、恐らく切れない包丁で私にはちょうどよさそうです(笑)。



そして今日日曜日は、トリノの理工科大学の建築研究者たちが参加する、Open Japan というプロジェクトに微力ながら参加させていただきました。

世界中の国の建築家が3日間に渡り、被災地復興のアイデアを出し合うというワークショップなのですが、トリノからはイタリア人の建築家が中心となって参加します。

私ができたことといえば、日本の生活様式や文化などを伝えることくらいだったのですが、世界中の国々から上がる様々なアイデアはとても興味深く、そして皆が日本のことを考えて一生懸命となってくれている姿に感謝の気持ちで一杯でした。

被災地の方々が安心して、そして少しでも快適に生活できるようになることを願うのみです。

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2011年6月8日水曜日

練り香水。

先日ふと思い立ち、練り香水を作ってみました。

簡単に作れることは知っていたし、材料もそろっていたので夜に思い立って30分くらいで作り上げました。



























材料は蜜蝋、ホホバオイル、好きな製油。(私はネロリにゼラニウム、ラベンダーを少し混ぜました)


普段はロクシタンの練り香水を使っていたのですが、こうやって自分の好きな香りで手軽に作れるなら楽しみも増えていいかも♪

結構好きな香りに仕上がったので、しばらく愛用したいと思います。



そして、最近、ずっと前から気になっていたアレッポ石鹸を使い始めました。

























用途は、体と洗髪。

石鹸で髪を洗うのは少しためらったのですが、良いという話も聞いたので思い切って試したみました。
最初は髪がギシギシになって、洗ったあと梳けない~!という感じだったのですが、少しづつ髪も慣れてきたのか、ギシギシは減りました。

髪の毛はどうかというと、私には合っているかも、といった感じです。
アレッポ石鹸で洗ったあとは、髪全体に艶が出てまとまりやすくなり、しかももともとペタッとなりやすい髪質の私の髪が、根元からフワッとなるのです。

ちなみにリンスは石鹸洗髪の後はPHを整えるためにお酢にローズマリーの製油を少し入れたものを薄めた液でしています。


そして、髪の毛だけでなく、アレッポ石鹸で洗った後はお肌が全く乾燥知らず!
洗った後のお肌のすべすべ感が違い、これには驚きました。
顔は少しオイリーになってしまいそうだったので、今のところ体と髪だけに使用しています。

でも、石鹸一つで髪の毛も体も洗えてしまうなんてなんとなくお買い得感♪

アレッポにも色々と種類があるようですが、私はオリーブオイル68%、ローレルオイル32%のを購入しました。
ローレルオイルの率が高いほど殺菌作用が強くなるようです。





話は変わり、やっと一昨日、昨日と二日間かけて一番恐怖だった最後のフランス語の試験が終わりました。

こんなに前日から落ち着かず緊張したのは本当に久しぶり!

今回のフランス語の試験はどれも筆記であったにも関わらず緊張度が全然違いました。

大分慣れたのもあるのか、口頭試験は一度始まってしまうと質疑応答とは行っても、答えることと教授の質問に集中するので緊張も吹っ飛ぶことが多いのですが、今回の試験はこの一年頑張ってきた最終結果を出すものでもあるので、そのプレッシャーからでもあったのだと思います。


前日から眠れず、朝起きたら緊張でお腹は痛いし(←小学生みたい 笑)、大学に着けば着いたで朝目覚ましのためにコーヒーを飲みすぎたのかトイレに一人で10回くらい行ってるし・・・

自分では気づかないうちに緊張からか胃が弱っていたようで、次の日に会社の食事会に行き少し食べたらすぐに胃が痛くなりほとんど食べられず(悲)。。 こんなこと、私は滅多にないので、きちんとたくさん食べられることの有り難味を実感しました。


二日間で、イタリア語→フランス語翻訳、ディクテーション、ビジネス文書のフランス語の試験があり、翻訳、ビジネス文書は一つの間違いの大きさも全体で見るとそこまで大きくないのですが、ディクテーションは間違いごとの減点方式なので、400字ほどのフランス語の新聞記事のディクテーションで、13箇所間違えればもう終わりなのです。

というのは、満点が30点で、最低合格点が18点。
間違えが多ければ極端に言うと0点もありなわけで。。


で、手ごたえはどうだったかというと、全くわかりません。
いつも、まあまあできたかな、と思っても沢山間違えをしていることが多いので、この勘はディクテに限っては当てにならないのです。

結果が出るまで、駄目だったかも、と考えすぎたりもして気持ちが落ち着きませんが、また次の試験があるのでそんなことも言ってられず。

今日からはボッカッチョのデカメロンに没頭します。
1300年代のイタリア語、難しすぎてすでにくじけそうです・・・



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2011年6月1日水曜日

ラベンダーと美味しい差し入れ♪

ここしばらくお天気が良く、トリノの町もきれいだな~と改めて思うことが多かったのですが、一昨日あたりから雨ばかり。

























気温も一気に下がり、ノースリーブでもいいくらい暑かった数日前とはうってかわって今日はみんな長袖にジャケットを着ていました。


先日、仕事中に友達から、渡したいものがあるから、というメールが届いたので、急遽夕方会うことに。
まあいつもそんな感じで当日や前日に約束して会うことが多かったりもするのですが、夕方約束の場所に行ってみると、とっても嬉しいプレゼントを持って待っていてくれた友達がいました。

プレゼントとは、まさに差し入れで、お手製のラザーニャとパンナコッタ♪
しかバルコニーで採れたラベンダーつき!




























どうやら、この間の日曜に会ったときの私のぐでんとした疲れ具合を心配して、こういうときは食べ物かなあ、と旦那様と相談して、わざわざ作って持ってきてくれたのでした。


そうなんです!
時間もなくってお買い物も先週は出来なかった状態だったので家の冷蔵庫はカラッポ。
いつもは常備している玉ねぎさえもない!(笑)
そんな私の状態を想像して、しかも彼女も忙しい中作ってきてくれた気持ちがと~っても心に染みました。

疲れていたはずの体も家に彼女と別れて家に帰ったら不思議と元気に。

お料理上手の彼女のラザーニャもパンナコッタもとても嬉しかったけれど、何よりも心がじわっと温まりました。

一緒に頂いた夫も大喜びでバクバク食べていました。
しかも私がシャワーを浴びている間にパンナコッタが半分に!(笑)



ラベンダーもとても良い香りで、見るたびに幸せな気分になれます。




























こんなお友達がいてくれること、心から感謝です。


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