
毎年恒例の、田舎町の ’ お散歩大会 ’ に参加してきました。

老若男女、みんな元気に出発です。

町を背中にどんどん坂を下っていきます。

道は時にゆるやか、時に厳しく続きます。

歩きながら、飛び出している枝を、これからここを通る人があぶないからとチョキチョキ切っているおじちゃまがとてもほほえましかったです。
このあたりはピエモンテの丘が続いているので景色もとても美しい。

なだらかな坂。

小さい頃よく、ダンボールをお尻に引いて、こういったなだらかな斜面がある公園で遊んでいましたが、このきれいな斜面を見てふと思い出しました。
こんなとこでひゅんと滑ったら気持ちよさそう!
参加者の中にはご高齢のご夫婦がいらしたのですが、旦那様が少し歩くのがつらそうな奥様の腕をとり、二人で常に一定のリズムで変わらず進んでいきます。

きっと、今までも長い間こうやって手を取り合って前を向いて進んできたんだろうな。
例年は、2ユーロを払って最後に町のバールでアペリティボをするのですが、今年は町のあるシニョーレがボランティアで軽食や飲み物を道中用意してくださっていました。

おっ、たぬきねこ??

このたぬきのようなねこちゃん、しばらくすると、子供かな?と思われる猫が現れて、一緒に去っていきました。
約3時間のお散歩後、無事我らが町に戻ってきました。

町の人も、違う町から来た人たちもみんな助け合いながら歩いている姿がとても印象的でした。
これは町の人々が毎年ピエモンテの丘の良さを知ってもらおう、とオーガナイズしているイベントです。
来週は ’ カボチャ祭り ’ と町の行事が何かとありますが、こういったそれぞれの町を大切にし、受け継いでいく様子にとても感動します。
ちなみに、夫実家はこのカボチャ祭りに、自家製ビールの試飲を出す予定らしいのですが、夫マンマから、ビールと一緒に自家製のカボチャで作ったタルトを出したいので作ってね、と頼まれました。
う~ん、どうなることやら・・・
話はかわり、先日蜂蜜を採る際に採取した蜜蝋をきれいにする作業をしました。
何とも地道な作業です。
まず、水が入った鍋を火にかけ、そこに蜜蝋を入れます。
蜜蝋が完全に溶けたら火を止め冷まします。
冷めると蜜蝋が水と分離し固まるので取り出し、下部分についている不純物を削り、再度同じ作業を繰り返します。
きれいな不純物が混ざっていない蜜蝋になるまでは何度もこの作業をしなくてはいけません。

上写真は三度繰り返した時の蜜蝋で、大分きれいになってきています。
下の茶色部分を削ります。
何だかとっても美味しそうな色をしてません??
でも、きれいになった蜜蝋は味はしません(←実証済み 笑)
今回は、きれいになった蜜蝋を使ってリップクリームを作りました。
蜜蝋小1.5にホホバオイル大1.5を加え、湯銭にかけて蜜蝋が完全に溶けたらエッセンシャルオイルと1,2滴加えて混ぜたらできあがり。
今まで全く知らなかったのだけれど、蜜蝋はハチ達が腹部から分泌し、更にそれに唾液を加えたもの。
これを使ってハチ達は彼らの巣を作っていきます。
蜜蝋は天然の軟膏やクリーム、化粧品などによく使われ、保湿、皮膚軟膏、抗菌作用などがあるようです。

できあがったリップクリームは瞬時に乾燥した唇をしっとりさせる、というよりは、唇自体を乾燥しにくくしてくれているような感じ、かな。。