2009年8月31日月曜日

夏野菜。

何を考えてるのかな~。












  夏も終わっていくな~ なんて考えているのかな。


























本当にここ数日朝晩は特に、急に肌寒くなりました。




冷蔵庫には畑で育ち、頂いた沢山のお野菜が眠っていたので、これだけあるし、夏が終わる前にラタトゥユを作ろう! ということで、作ってみました。





























これを作っておくと、時間がないときのにとても活躍♪

それに最近は、彼にお弁当を毎日作っているので、これがあれば、美味しいラタトゥユ丼が出来てしまう。


夏野菜はやっぱり味が濃くておいしいですね。




そして、一杯お庭で採ってきたフルーツも、ジャムにしたり、フルーツ煮を作ったり。




























夏の味を少しでも閉じ込めて、冬になったときに開けたりして、色々な夏のことを思い出したりするのもいいかな、と。


フルーツ煮って、日本にいたときはほとんど考えたことがなかったなあ。
だって、日本のフルーツってとってもきれいでそして高いんですもの!

だから、煮て食べるなんてもったいない、なんて思っていたけれど、こちらに来て、フルーツがとてもお手頃で、形も全然均一ではなかったりするので、桃とイチジクと洋ナシを一緒に一気に煮たりなんかして、食べることが多くなったのです。

煮るときは少しだけシナモンを入れたりすることがありますが、お砂糖は少しでもフルーツの甘味で十分美味しい♪





外でお食事ができる期間もあと少しかな。





こんな夏景色も、あと少ししたらあっという間に秋色になるのでしょう。






夏は楽しいことがありすぎて、夏の終わりはいつもちょっぴり寂しい気がします。

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2009年8月29日土曜日

レモンの木。

久しぶりにいい映画を観たな~、という満足感。




皆さんは映画を選ぶ時、何を基準に選びますか?



私は大体の場合、監督か映画の説明を読んで決めることが多いのですが(あとは★の数とか・・・)、今回はズバッと題名で即決しました。


   ' Il giardino di limoni '


直訳すると ’ レモンの庭 ’ と言った感じですが、英語では Lemon tree でした。



イスラエル・ドイツ・フランスの共同制作映画。


パレスチナ人のサルマという女性は、父親から受け継いだレモン果樹園を大切に営んでいた。
ところがある日イスラエル国防省一家が隣に引っ越してきて一変、彼女のレモン園にはフェンスが建てられ立ち入り禁止になり、イスラエルとの境界線となってしまう。
大切な果樹園を守るために、彼女はある弁護士と共に戦う決意をするが・・・



このサルマを演じる女性の不思議な魅力がとても好きでした。

最初は不安気だった彼女も、戦う決意と共に強く、そして更に美しくなっていきます。
そして強く美しく澄んだ瞳がとても印象的でした。





















最後、望んだ結果にならなくても、逃げずに清く生きる彼女の姿は女性として本当に格好良い。



そして、裁判の途中に証人として立った、サルマのレモン園でサルマが小さい頃からずっと働いていたおじいさんの言葉がすごく感動的。


 ’ 私達はずっと昔の代からこのレモン園を大切に営んできた。
  私はこの手を使って働いてきたんだ。
  それは、ただ単に水をあげるだけではなく、木々と対話をしてあげなくてはいけない。
  木々は人間と同じようなものだ。
  木々にだって魂がある。 ’



全部は覚えていないけれど、このようなことを言っていたと思います。


本当に心から大切にしながら手と体と心を使って働いてきた人だから出てくる言葉ですね。
このおじいさん、とてもいい味を出していました。


2008年ベルリン映画祭では観客賞を受賞したそうです。


最近少しはずれの映画が多かっただけに、この映画の後の満足感は大きかったです。
いい映画でした。

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2009年8月26日水曜日

バイオリンの町 クレモナ

ずっと行ってみたかった町、バイオリンの町、クレモナに友達のお仕事に便乗して連れていってもらいました。


トリノからは車で約二時間半。
ロンバルディア州に位置します。







町は小さく、中心部は歩いて十分周れる規模です。





道がとてもきれいで清潔で、町全体的にみてとてもバランスの取れた町だなあ、という印象。






























この町は、昔から音楽活動においてイタリアで最重要な都市の一つで、特にバイオリン製作の町とし
てとても有名です。


私がこの町に行ってみたかったのも、バイオリンの弦修復の仕事をしている友達がここで学び、ここで修行をした、ということで話を良く聞いていたから。
























町を歩いていると、バイオリン工房が次々と目に飛び込んできます。





バイオリンの形をしたお菓子まで♪





ドアにお洒落なバイオリンの飾り。





























小道が多くとてもかわいい。





























とにかくどこの道を歩いていてもバイオリンに関する何かを見つけたり、音が聞こえてきたり。





























バイオリンを町全体で感じられる町。
何てかわいらしい町なんでしょう。


この町には有名なバイオリン修復の学校があります。


























今もバイオリン修復の仕事を夢見て、世界中から多くの人達がこの町にある学校のこの門を叩きに来るようです。


もちろん日本人も。


いくら夢であっても、遠い国からここまでやってきて勉強を成し遂げ、修行をするというのはなかなかできることではないことですよね。

それを乗り越えてイタリアで活躍されている日本人の方々、心から応援したいです。
そして、そんな方々の姿を見ると、勇気をもらえる気がする。


そんなことを考えながら、クレモナの町をブラブラと歩いていた今日の午後でした。


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2009年8月25日火曜日

ほのかな秋。

昨日あたりから朝晩が急に涼しくなり、少しばかり秋を感じるようになりました。






暑くて嫌だ嫌だと言っていても、いざ涼しくなってしまうとそんな暑さも恋しくなってしまう。

そんなものなのかもしれませんね。





やはり先週末は予想通り、イチジクが大分熟していたので、イチジク狩りとなりました。










イチジクまみれになりながら、最終的にはこの写真の入れ物一杯と他にも一袋採りました~。



採ったイチジクはすぐに火にかけ保存用にします。

これで年中美味しいイチジクを味わえます♪



カボチャも大分育って大きくなっていました。



























そしてこれは最近のお気に入りの一品。





























パプリカを丁寧にじっくりとオーブンで焼き、皮をむきます。

リコッタチーズ、ツナ、アンチョビ、パセリを混ぜたソースを中に入れ、グルグルっと巻いて、上からパセリをかけ、更にもう少しオーブンで焼いて出来上がり。



パプリカの甘さがたまりません。







さて、最近一冊の本を読み終えたので、少しだけご紹介します。

一冊まるまるイタリア語で読むのは私にはまだまだ忍耐と労力が必要。

何度も分からなくなり、最初からもう一度、と繰り返し読み返したりして、やっと読み終えた本。


 ’ 愛その他の悪霊について ’  ガブリエル ガルシア=マルケス 著


すごいタイトル! 
とお思いになったかもしれませんが、私も始めは何だこのタイトル?と思いました。


なのに何故読もうと思ったかというのは単純な動機で、知り合いに勧められたのと、 ’ コレラの時代の愛 ’ で有名な彼の他の作品に触れてみたかったこと。


多分、勧められなかったら手にとらなかったかもしれないなあ、という少しばかり重めのタイトルですが、実際内容も不条理な部分が多く、スッキリとは読み終えられないもの。





公爵家に生まれた少女、シエルバ・マリアは両親に疎まれ、奴隷達の中で育てられ、その環境の故、アフリカの言葉を操り、呪術を使うようになる。

内面は黒人でありながら、外見は白い肌、青い瞳を持つ彼女。

シエルバ・マリアが12歳の誕生日の日、狂犬病の犬に噛まれ、発病を恐れた父は彼女を修道院に入れ、そこでは悪魔に取り付かれているという理由で監禁されることに。

悪魔祓いのために派遣された神父カエターノは、シエルバ・マリアが夢で見た少女と瓜二つであったことに衝撃を受ける。

そして、次第に彼女に惹かれ始め、二人は人目を偲ぶ愛を交わすようになるが、それが人に知れ、カエターノは教会から追放される。

そんなことも知らずに、数度の悪魔祓いに耐えながら彼を待ち続けるシエルバ・マリアのその後は・・・






主人公であるシエルバ・マリアの主観が直接現れている部分が少なく、周りの環境や登場人物から彼女の姿を浮き彫りにしていて、それが物語全体をとてもリアル、且つ幻想的にしている。


’ コレラの時代の愛 ’ の中でも感じたけれど、彼の作品の過剰とも言える愛の形がここでも感じられた気がします。


悲しい物語の中にも彼らの純粋な愛がもたらすキラッとしたものが、話を悲しいだけでは終わらせず、とても美しい物語でした。


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2009年8月20日木曜日

変わらないこと。

田舎では季節の果物が続々と熟し始め、忙しい時期に入ります。








大好きなイチジク。

イチジクは熟しかけてきたら、気をつけてみていないと一気に熟しすぎて美味しい時期を逃してしまうので、いいタイミングで収穫しなくてはいけません。

今年も大量のジャム作りだろうなあ。








インゲン豆も沢山獲れました。
























これで冬のミネストローネが美味しくなる♪



























先日、とても嬉しいことがありました。




大分前にブログを通じて知り合った方がイタリアに旅行中ということで、トリノまで訪ねに来てくださいました。



一応ガイドをするつもりだったのですが、とても気さくでかわいらしく、話しやすい雰囲気を持ち合わせる方だったので、思い返してみるとガイドなんてそっちのけで、ベラベラとおしゃべりばかりしてしまった気がします。


何だか初めて会った気がしませんでした。


こうやってブログを通して素敵な出会いがあると、ブログ、やっていてよかったなあ、と改めて思います。



その方がご存知のイタリア在住の日本人の方達がおっしゃっていた、という言葉で、

 ’ 変わりたくないけれど、変わらなくてはいけない部分が沢山ある ’

という言葉がありました。



例えば、日本では強く主張しなくてもある程度相手やお店の方がわかってくれる部分が大きいけれど、イタリアでは少々ずうずうしくならないとやっていけなかったりするので、やむおえずそれに適応させていかなくてはいけない・・・ など



そんな言葉を聞いて、果たして自分は変わったのかな? とふと考えてみました。



考えてみると、この8月の26日でイタリアに来て二年になります。


その間、沢山泣いたし沢山悔しい思い、寂しい思いをしました。



私はその間、変わりたい、とか変わりたくない、とか、特別にそういったことは考えていなかった気がします。



どこにいても、環境に合わせて変わっていくのは自然の流れなのかな、とも思うので、その流れに身を任せていた気もします。




だからひょっとして、知らないうちに、ちょっとばかりずうずうしくなっているのかもしれません。

ちょっとばかり、前よりも気が強くなっているのかもしれません。




でも、そんな中で変わらないもの、というよりかは、前よりも更に自分の中で強く感じるようになったこと、そんなこともあります。


大切な人達の存在の大きさ。



これがとても鮮明に浮き上がってきている気がします。

日本とイタリア、こんなに離れているのに、こんなに支えてもらっている。



それってすごいことだなあ、と改めて感じます。




日本を飛び立った日のこと、本当に二年前だったかしら? というくらい、少し前のことみたい。



最初の頃は言葉が全くできなかったので、色々周りの人に頼っていましたが、今は言葉ができるようになったからこそ突き当たる困難もあります。



でも、だからこそ、今、やっと、トリノが自分の住む町になりつつあるのかな。



  ・・・ 何だか今日は、独り言みたいな日記ですみません(笑)





























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2009年8月16日日曜日

桃狩りとドライブ。

田舎では少しづつ桃が熟しかけていたので、桃狩りをしてきました。



木になっているものはまだまだ熟してないものがほとんどだけれど、それでも一杯とれましたよ。































この桃、一見熟してなさそうに見えるの
ですが、一口かじってみるとじゅわわ~とあま~い果汁が出て
きてとても美味しいです。



今回の田舎滞在も、少し足を延ばしてワイン畑がきれいなことで有名なランゲの方まで行って来ました。























彼の実家の丘とランゲの丘は一続き。







でもやっぱりランゲの丘は更にひらけていてなだらかで格別に美しい。









遠くに見える白い沢山の物体は、牛の群れ。



























そんなランゲの丘に行った目的は、美味しいと聞いていたレストラン♪


普段はめったにレストランなんて行かないのだけれど、最近は本当に珍しくレストランに行く機会に恵まれています。




お昼のコースを頂きました。


まずは前菜4品。



イチジクとチーズ、ハムの盛り合わせ。



























この組み合わせ、大好きです。





ズッキーニフライの甘酢ソースがけ。






























冷たいポレンタ料理。










七面鳥 桃ソースがけ。









そしてやっとプリモ。


野菜のアニョロッティ(中に詰め物をしたパスタ)のジェノバソース。





























更にもう一品プリモ、黒トリュフのスパゲッティ。






























本来ならこの後2品のセコンドがあるのですが、この時点ですでにお腹がはちきれそうだったので、セコンドはパスしてデザートに行きました。



ここまでの料理もとても美味しかったのですが、デザートにかなりびびび~っときました。



右上から右回りに、桃をくり貫いたなかにチョコレートやビスコッティを混ぜたものをつめて焼いたももの、冷たいヌガー、桃のロールケーキ。























どれも美味しかったのですが、特にこの冷たいヌガーがとても美味しく、家でも作りたい!と思ったくらいです。

頑張ってレシピを探して作ってみたいけれど、結構手が込んでそうですね。




ここのお料理は、コースで24ユーロ。


ボリュームはさることながら、一品一品丁寧に味付けされとても美味しく、それに加えお財布にも厳しくないお値段設定なので、お気に入りのレストランになりそうです。





さて、今回の田舎滞在には嬉しいお客様が♪



友達カップルと、4ヶ月前に生まれたガイヤちゃん。

























あまり泣かず、いつもニコニコしているかわい~ガイヤちゃんにみんなメロメロでした。




子供のあの無邪気な笑顔は無条件に心を癒してくれますね。


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2009年8月14日金曜日

あつい。。

ここのところ、ずっとあつ~い日が続いています。









夜になるととても涼しくていい感じなのに、昼間のあの暑さはかなりしんどいです。。




周りのみんなはバカンス帰りだったりこれからバカンスだったり。


私は、というと、今年は忙しくて
バカンスには行けなさそうです。

でもこんなにカンカン照り続くとやっぱり海が見たくなりますね~。



今週は仕事もお休みなので、久しぶりにゆっくりとした日々を過ごしています。


といってもやることはいつも同じで、編み物だったり読書だったり友達とのお茶だったり。


でも、こういった時間が忙しい時間になくしていた心のゆとりを与えてくれるものですよね。




お菓子作りは、最近は新しいものを作っていませんでしたが、久しぶりに洋ナシのワイン煮を作りました。























とても簡単です。

ワインにお砂糖を溶かしたものにシナモンをふりかけ混ぜ、そこに皮をむいた洋ナシを並べてオーブンに入れるだけ。










たまにコロコロ回すと、全体的にいい色の洋ナシワイン煮が出来上がります。






そして、編み物もボチボチしています。


現在進行中なものがこれ。



久しぶりに自分用の一品。


カーディガンです♪





























難しい袖のところは隣のおばあちゃんが作ってくれるようです。


セーターとかカーディガンのようなちょっと面倒くさそうな部類のものは敬遠していたのですが、隣のおばあちゃんの結構強引なお誘いによって始めることにしました。


仕上がりが楽しみだなあ。




さて、明日からまた、田舎の空気を吸ってきまあす。



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