2008年6月30日月曜日

島のおまけ。。。

先日行ったマッジョーレ湖の島々、あまりに素敵だったのでおまけに。。。

水辺で犬の散歩をする二人。 


実は白だけじゃなくこんな色鮮やかな孔雀もいました。


彼がかなり気に入り、羽根を広げてくれるまで30分くらいその場で待ったのですが、私にはメスを感じてくれず結局諦めて退散・・・


 ’ 釜の道 ’ という変わった名前の小道。


イタリアの道の名前は色々あって見てると面白い。


カメラを向けたら格好をつけて波に乗ろうとしてくれた男の子。 


この後すぐにこけてしまっていました。。。 かわいい。。

Isola Madre(母の島)のボロメオ家の宮殿の中にあった当時のミニ劇場。


1800年代、家の中でこんな楽しみ方をしていたなんて、贅沢、というよりかわいい趣味。
イタリア初代国王のヴィットーリオ・エマヌエーレもここに来たときこのミニ劇場を楽しんだらしい。

しつこく小道。 やっぱり好きだなあ。

Isola bella(美しい島)の見所、階段式庭園。

Isola dei pescatori。(漁師の島)

ちっちゃい。。。

観光客も島民もみんな笑顔、微笑ましい光景に出会えました。


最後にカフェから覗く女の子。



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2008年6月28日土曜日

マッジョーレ湖の島巡り。

今日は彼のお父さんがお仕事でマッジョーレ湖に面する町、Stresaに行くということだったので、彼と二人で一緒に車で連いていかせてもらいました。

マッジョ-レ湖はイタリアで二番目に大きな湖で、ピエモンテ州、ロンバルディア州、スイスを股にかける大きな湖です。
この湖に面する町Stresaは、世界中のリッチな方々がバカンスを過ごしに来たり、避暑地として別荘を買ったりするそうです。

確かに歩いているとイタリア語以外の言語、フランス語、英語、ドイツ語の方が良く聞こえてきました。

トリノから車で約2時間、到着後は彼のお父さんがお仕事で用事のあるホテルに車を置き、早速二人で散策にでました。
このホテルはとても素敵でした。
各部屋のバルコニー毎にゼラニウムの赤いお花が惜しみなく飾られていてとても色鮮やかで品があるホテル。

このマッジョーレ湖の見所といえば、湖に浮かぶ三つの孤島。
   Isola bella 美しい島
   Isola dei pescatori 漁師の島
   Isola madre 母の島

ということで、船に乗ってこの三つの島を周ることに。

まずはIsola bella。 


















17世紀に名門貴族であったボロメオ大公が建てたバロック宮殿と階段式庭園(上写真手前部)があります。
海に浮かぶ島、というよりは天空の城ラピュタを想わせる雰囲気をかもし出しています。

海と大きな庭園が隣り合わせ。 何だか不思議な感じ。



















庭園を歩いていると真っ白な孔雀がいました。
きれい~ と見とれていると・・・


いきなり大きな声で鳴きだし、羽根を一気に広げたのです!



















近くにいるメスを狙っています。
そしてこの男の子は孔雀たちを狙っています。
しかしながら、この孔雀のお誘いは全くそっけなくメス孔雀に断られていました。
それでもメゲズにずっと羽根を広げていた彼はなかなか押しが強かった。。

そしてまた他の場所でも発見!
海を眺めながら恋煩いでもしているのでしょうか?
しばらくこの場にたたずんでいました。

島にはこんなかわいい小さな道が沢山。

Isola bella, まさしく名前の通り美しい島で、一つ目の島にしてとても気にいってしまったので後ろ髪をかなり引かれながら次の島、Isola dei pescatoriに向かいました。

Isola dei pescatori(漁師の島)はIsola bella(美しい島)から下写真のようにすぐ近くに位置します。



















船での移動は約五分。

着いた途端、彼は疲れた~、と猫と共にベンチで寝始めてしまったので・・・


まずは一人で島散策開始。。
ここは最初の島Isola bellaよりも大分小規模で、特に宮殿とかはなく、お土産屋さんやレストランなどが並ぶ細道がどんどん続き、
行き着くところはいつも湖。


湖のほとりには、レストランの椅子もプカプカ。 誰かここで食べるのかしら??
でもそれはそれで気持ちよさそう♪
何とも幸せそうなネコちゃん。
大きな声で歌いながら歩いていた陽気なおじちゃん。 島民っぽいなあ。。。

岸では小さな女の子とお母さんが仲睦まじく並んでパンを食べています。
女の子、小さいのにとっても大きなパンをがぶり!

しばらくしてお母さんが寝だしたら、なぜかいきなり大量に集まってきたカモに女の子はパンをちぎってあげだし、遊んでいました。
あとでそれに気づいたお母さんに怒られていましたが(笑)

他の島に比べて一番生活感があったIsola dei pescatoriを後にし、向かうはIsola Madre(母の島)。
ここは島自体が大きな植物園のような感じで様々な植物、鳥を見ることができました。

中でもこの化け物アロエには驚きました。
これは上から撮ったのですが、カメラに収まりきらないくらいの巨大さ。
火傷も一気に治っちゃいそう!
恐れ入りましたっっ。

こんなかわいらしい入り口や、

島にあるボロメオ家の宮殿のある部屋のシャンデリア。
これは、手作りのものらしく、ガラスの色合いの繊細さがとても際立っていたように思います。
お城や宮殿に入るとついシャンデリアに目がいってしまいます。

Isola Madre, 母なる大地とでも言うのか、自然が一杯の島。

3つの島、それぞれ雰囲気が異なりとても良かったですが、私はやっぱりIsola Bellaが一番だったかな~。
あの感動が忘れられない。

最近考えなくてもいいことまでも色々考えたりして頭がちょっと疲れていたりしたので、本当に今日の島巡りはかなりのリフレッシュになりました。

しかも、彼のお父さんが、’ おはようございます。’ を日本語で覚えてくれていた!

日本語の仕組みや日本語の成り立ちを説明したら更に日本語に興味を持ってくれて、何だかうるっとくる程嬉しかった。
更に夏ばてで疲れているだろう、って私達二人にわざわざ毎日飲むようのビタミン剤まで用意してくれていました。。

今日撮った孔雀の写真を見ながら、家に孔雀が欲しいと思っていたんだよ、 とお父さんが言っていたのを聞き、彼と二人でいつかプレゼントできたらいいね~、と話しながら帰途に着きました。
果たして孔雀をそう簡単に見つけられるかは全く分かりませんが・・・

大分長くなってしまいましたが、こんな感じでとても濃く幸せな一日でした。

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2008年6月25日水曜日

ビュッフェと花火。

今日はサン・ジョヴァンニ(聖ジョヴァンニ)のフェスタでした。

イタリアでは都市ごとに守護聖人がいて、トリノはそれがサンジョヴァンニなので、先週からそれをお祝いするごとく、毎日広場では色々な催しがされていました。

そして今日が最終日で、年に一度の大きな花火が行われる日。

私は彼の知り合いのご夫婦のお家に行き、そこの屋上テラスから花火鑑賞、というなんとも素敵な夜を過ごさせていただきました。


そのご夫婦というのは66歳の旦那様リノさん(ハエも食べてしまうくらい味?があるおじいちゃん)と60歳の奥様(ロッティーさん)なのだけれど、全くそのお年には見えないくらい二人ともお洒落でバイタリティー溢れています。

ロッティーさんは彼以外、唯一私のことをマ・シェリ(フランス語で愛しい人)と読んでくれる、愛情溢れる女性です。


このテラスでの花火鑑賞も毎年お友達を集めてしているらしく、今回は約30人以上来ていたのではないかと思います。

そして何より、みんながそれぞれ得意料理を持ち寄りするので、イタリアの各家庭の味を味わうことができ、それはそれは楽しかったです。

ドルチェもピエモンテ名産のブネ(プリンのようなもの)や、ガトーショコラ、アプリコットタルト、ジェラートドルチェ等など、ホテルビュッフェも顔負けな品揃えととろける味!


ブネは前にレストランで食べたのより断然美味しかった。
ちなみに私はリンゴのタルトを持って行きました。

しかも屋上テラスも30人以上余裕で入ってしまうとても広々とした、緑溢れるレストランのような素敵な雰囲気♪

モーレ・アントネッリアーナも真近に眺めることができます。































モンテ・カプチーノ教会を背景にトリノの空に上がる花火は息をのむ美しさでした。
時間が本当に止まっているかのよう。



















こんなトリノを一望でき花火大会も毎年人混みにまぎれずに落ち着いて優雅に見られるテラス、私もほし~い! と思いますが、夢は夢。。

色々な人と知り合うこともでき、本当に心地よい時間を過ごせた夜となりました。


昨日友人とのメールのやりとりでふと感じたこと。

今イタリアに10ヶ月住んで、欠けてしまったもの(家族や友人との時間、日本の繊細さを感じる機会、大好きな和食 等々)もあるけれど、その分得たもの、得つつあるものもあるなということ。

欠けてしまったものだけに目を向けてしまうとどうしても後ろ向きになったり寂しい思いをしたりもするけれど、実際は家族や友人を思う気持ちが強くなったのも得たこと、そしてこうやってこちらで色々な素敵な人と知り合えたこともここにいるからこそ得られたことなんだなあ、と辺り前なのだけど、しみじみ思うようになりました。

今、私の友人には環境を大きく変える岐路にたっている子が多く、そんなみんなのことを考えていたらふとそう思ったのです。

何だか話が飛び飛びになってしまいましたが、とにかく、みんなに頑張って欲しいなと思っています。

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2008年6月21日土曜日

王妃の館。 Villa della regina

今日はトリノの丘の上にあるVilla della regina(王妃の館)に行って来ました。

町の中心からは徒歩約20分。

この館は、17世紀から18世紀にかけてサヴォイヤ公であったヴィトリオ・アメデーオ二世の奥様が住んでいたものだそうです。
ここにもやはりフィリッポ・ユヴァーラが建設に関わっているようで、品があるとてもきれいな館でした。

まず入り口には小便小僧ならぬ、手を腰に当てて口から堂々と水をピューっと出している彫刻があります。

何かのポーズに似てると思ったら。。。 ヤクルトのCM!(笑)


建物の中に入ると、きらびやかなシャンデリラと共にとても柔らかい雰囲気の天井が。


お部屋もさすが王妃の館だけあり、よく見かける厳格な宮殿とはまた少し違い、何だかお伽の国に入ったような優美でかわいらしい雰囲気をかもし出し、とても好みな感じ♪




























ただ、時間が遅かったので中には入ってじっくり観ることができなかったのが残念・・・


というのも、今日の目的はコンサートだったので、着いたのはコンサートが始まる夜9時前。
中には既に沢山の人で溢れていました。



聞くところによると、この館で音楽コンサートをするのは今日が始めてだそうです。


イタリアのこういう歴史、文化、音楽が共存し、現代の生活に馴染んでいるところが大好き。


館の中庭で、金管楽器の野外コンサート。

9時開始のコンサートなので、始まったときはまだ空が明るく終わる頃には上の写真のように空は真っ暗。

薄暗くなる空の変化を感じつつ聞く音楽はとても幻想的。

そして、コオロギが鳴いていたので、バックにコオロギの鳴き声があるとても味わいがあるコンサートでした。

コオロギの鳴き声を聞くと、毎年夏にはコオロギや鈴虫の合唱で騒がしかった地元を思い出すなあ。

そしてコンサートが終わり家に向かって彼と二人で歩いていると、大広場でドレス、タキシードを着た花嫁さん・花婿さんを見かけました。

素敵だね~ なんて言いながら歩いているといきなりカフェに座っている人たちや近くを歩いている人たちが、’ アウグーリ~!! ’ (おめでと~!)と次々に言い出し、その広場全体が二人を祝うおめでたい雰囲気に包まれました。

しまいには、横を通る車がその姿をみてクラクションを鳴らし二人を祝い、クラクションの嵐になっていました。

何かこういうの、いいですね~。
きっと二人にとっても忘れられない思い出の日になったことでしょうね。

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2008年6月20日金曜日

大盛況なメルカート。

うちは大型スーパーに行くことは月に約1、2回のみです。
トイレットペーパーや掃除道具等の生活必需品が切れそうになったときに行く、といった感じ。

それ以外はほぼ家の近くにあるメルカート(市場)で買い物をすましてしまいます。


いつも当日に食べたいものを食べたい分だけ買いに走ったり、見ていて季節物、おいしそうなものをちょっと買ったり。。

この市場、大きな規模なだけあっていつ行っても人が混みこみ。
そして色とりどりの野菜、果物が目に飛び込んでくる。

あの活気ある雰囲気が大好き。

歩いていると、お店の人がみんな、

 ’ 1キロ2ユーロだよ~ お姉ちゃん! ’

 ’ これは新鮮でおいしいよ~ ’

 ’ 玉ねぎいらないかい? ’

と、大きな声で叫んでいます。


最初の頃はあの喧騒が怖く、一人でなかなか入って行けなかったけれど、今では特にお天気だと、何も用がなくても行きたくなってしまいます。

今日はどんな野菜があるかな~ って。。。

ちなみに今日のお買い物は、
  
  ・ グリーンピース(新鮮だと生で食べても甘くておいしい!)
  ・ あんず  季節の果物ですね。
  ・ 玉ねぎ  切らしていたので・・・
  ・ パン   ほぼ毎朝買いに。
  ・ リコッタチーズ   新鮮で美味しそう。 パスタに使う予定♪

メルカート巡り、ここに暮らす楽しみの一つです。

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2008年6月18日水曜日

夏解禁! 博物館日和。

天気予報では今日からはもうずっと雨もなく夏日が続くとのことでしたが、珍しくイタリアの天気予報、当たりそうです。
昨日までのジメッとしたお天気とは打って変わって大快晴!

大好きなサンカルロ広場も晴れているといつもより広々と感じ、外で食事やお茶をしている人が沢山。


そして、雨の日はあまり行きたくならないのに太陽がでると何故か美術館系に行きたくなります。

ということで、かねてから念願の ’ エジプト博物館 ’ に行って来ました。
町の中心にあるので良く前は通っていたのですが、中に入る機会を逃しつつ今になってしまいました。

このエジプト博物館は、1800年代に設立され、世界でカイロに続く第二の規模のエジプト博物館です。

入り口はこんな感じ。



























中には数千もの展示品があります。



















これは紀元前約2000年の石棺。
石棺に描かれている二つの目は、死者が中から外の様子を見られるようにとつけられたもので、他の石棺にも見られました。

そして棺の中にはお米やお皿などが入っているそうです。

エジプト神話において、肉体さえあれば死後も再び魂が戻ってくることができる、とされていた為、棺の中にも食物を入れたり、ミイラの存在があるのでしょう。
ちなみにミイラも拝見させていただきました・・・

そして彫刻室。




















ギリシャの神や王をモデルにしたものばかりで、これが約4000年前に作られ、拝められていたのか~と思うとちょっと身震いがしました。

スフィンクス像。
あら、何てかわいい棺。


これは紀元前約2000年の棺に当時の人々が描いた糸の紡ぎ方。


4000年前にこんなかわいらしい生地ができていたなんて、高い文明を感じますね。

じっくり見ていたらとても興味深いものばかりで気づいたらとても長居をしてしまいました。
見れば見る程、当時の人々が神話とどれだけ深くつながっていたか、エジプト神話の力強さを感じます。

エジプト神話、エジプトの歴史・・・ 昔に勉強した記憶はかなりとお~いものなので、きっときちんと勉強してまた見に行ったら更に面白いんだろうな。

また晴れた日に行ってみる事とします♪

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