2010年4月30日金曜日

フランチェスコと一緒の日本滞在記 2010 最終回

今回の帰国は本当に ’ 春 ’ を堪能しましたが、その一番の目的は兄の結婚式でした。





























式の数日前から家族みんな落ち着かなくて仕方ありませんでした。


今まで色々な方の結婚式に出席をさせていただいてきたけれど、家族の気持ちってこうだったんだ~としみじみと思いました。



























小さい頃からいつも兄の後ばかり追いかけていて、年上の男の子の中に一人混ざって遊んでもらっていたのでかなりやんちゃだった私です。



























激しいケンカも沢山しました。

でも、まだ私が保育園だった頃、家に帰って、いつもは二段ベッドの下に寝るのにその日に限って何故か上に寝ていた時、兄が私がいない、どこかにさらわれたと勘違いし、 ’ お父さんお母さん、警察よばなきゃ!!! はやくーー!! ひとみがいないよー!!! ’ と泣きながら大声で訴えているのをベッドの上から聞いていて(聞いてるなら早く行けよといった感じですが 笑)、小さいながらにそんな風に思ってくれる気持ちがとても嬉しかった記憶があります。




私の結婚式でも、一人ビデオを持ってみんなに一言づつ聞いてまわって頑張ってくれていた兄。




























お返しではないけれど、兄の結婚式ではフランチェスコが、

 ’ しんろうしんぷ に おもしろい ひとこと を おねがいします ’

 (ちなみにこの ’ おもしろい ’ という部分は兄の要望で付け加えました)

と超外国人なまりの日本語で言いながらまわってくれました。 (もちろん手にはカンペを持って!)



























前日に見せてもらったスケジュールに、新郎着替え、と書いてあり、え? 兄も二着用意してるの?? らしくないなあ、 と思っていたら、当日着替えて出てきた姿は・・・




























大好きなサーフィンのスーツで出てきました。
と思ったらその格好のまま背中にビールのタンクを背負って皆にビールをついで周っていました。


父の最後の挨拶の時は私もみんなで一緒にすごした時間を思い出し、うるっときてしまいましたが、無事に終わり、本当に何よりでした。



式の後はそのまま実家に泊まっていった叔父や叔母、祖母とゆっくり時間を過ごしたのですが、のんべえな叔父はフランチェスコがかなり気に入ったようで、一緒に飲まされていました。



祖母はいきなりフランチェスコの肩に手を置き、 大事にしてやってね 、と何度も言っていました。




今回の帰国、本当にあっという間でしたが、毎日が幸せで、心が温まる、忘れられない日々となりました。


あまり時間がなかったため、ほとんど友達には知らせないままの帰国になってしまったのですが、そんな中急遽時間を作って会ってくれた友達や、わざわざ電話をかけてきてくれた友達に胸が一杯になりました。

そして、沢山の温かい思い出を作ってくれた両親に感謝の気持ちで一杯です。


3回に渡る日本滞在記、お付き合いありがとうございました。
次回からはトリノ便りに戻る予定です。

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2010年4月29日木曜日

フランチェスコと一緒の日本滞在記 2010

昔良く訪れていた大須。

























大須観音ってこんなに立派だったっけ~。



























大須ってこんなに美味しいものが一杯あったっけ~。

久しぶりに訪れてみるとこんなものです(笑)



どうやら有名らしいステーキ屋さんに連れていってもらったのですが、ここがかなり良い!


目の前でシェフが焼いてくれます。























なんたって、このステーキセット!




















このボリュームで540円!(あれ? 580円だったかな?)
お肉も柔らかくてとっても美味しい。



友達と私はこのセット、フランチェスコは一レベル上の1000円のステーキセット。





















ここは次回帰国時もまた来たい(食べたい)リストに仲間入りしました。
お昼の時間に行くと行列ができています。
ステーキハウス、橋本さんです。
お近くの方は是非♪
夜は料金がUPするようなので、ランチがお勧めです。




今回の日本滞在中にフランチェスコが思わぬところで感動していた場面がいくつかあるのですが、その一つがこれ。
中でもこの感動はかなり大きかったようです。


























それは車掌さんの正確な指差し確認。

大きな体をして一両目の運転席後ろにへばりついて一生懸命その姿を見て感極まっていた様子のフランチェスコ・・・

イタリアでは確かに車掌さんがきっちりこんな指差し確認をしている姿は見られないので、日本のその正確さに感動したらしく、ジャパニーズクオリティー すごい!(何故かここだけ英語) と連発していました。



この電車に揺られて行った先は瀬戸のお友達の家。





















ちびっ子ちゃん達がお出迎えしてくれました。


6歳のしょう君に初めて挑戦するwiiの手ほどきを受けるフランチェスコでしたが、フランチェスコ扮するルイージは数秒毎に穴に落っこちていってしょう君に助けてもらってばかり(笑)

そんな姿を見て4歳のみいちゃんに、 

 ’ 大丈夫 大丈夫、 ここを押してこうするんだよ。 そうそう ’


と慰められていた大男のフランチェスコ。 見ていて笑えました。




親戚のおじさんが私達が帰ってくるということで送ってくれたイセエビ達。



























そしてあわびやさざえ。


























昔から親戚の間で食いしん坊で有名な私のためにいつも美味しいものを送ってくれるおじさん、感謝です。



そして地元ならではのモーニング♪
これだけは欠かせません。




























私が生まれ育った地はモーニングで有名で、いたるところに喫茶店(注 お洒落カフェではありません)があります。

朝行けばモーニングというサービスがあり、コーヒーを頼むだけでパンやらお豆やら色々ついてくる!




















今回行ったところは両親が最近発掘したかなりお洒落喫茶店。


ど田舎にある喫茶店ですが、雰囲気がとてもよく、ついてくるパンもとても美味。


喫茶店の後は、朝新聞で見た満開だという八重桜を見に行ってきました。




















今にも落ちそうなくらい重そうなボテッとした八重桜。




























桜はあきらめていたので、こんなにきれいな八重桜を見ることができてとても幸せでした。



























日本にいたときは、毎年当たり前のようにやってきた桜。

でも、イタリアに住み始めて、その当たり前のことがどれだけ普通の生活を潤してくれていたかを実感しました。






























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2010年4月28日水曜日

トリノに戻りました。

ご無沙汰しております。


10日間程日本に帰っておりました。

帰国前日とトリノに帰ってきた次の日(今日)が試験だったためバタバタとなかなかブログも更新できないでいました。


行きはアイスランドの噴火でちょうど飛行機の便に影響が出始める頃と重なり、私達が予定していた便も空港でキャンセルになったと聞かされかなり焦ったのですが、本当に運良く違う便へふりかえていただけたので何とか無事に帰国することができました。

空港での混乱を目の当たりにしましたが、足止めになった方々や、その方々を待っていらっしゃった方々は心身ともに相当お疲れになったことと思います。





























さて、今回の帰国は時差ぼけを直す暇もないくらいドタバタな日々でした。

一日目は早速家族で伊勢に行ってきました。





























何度も訪れている昔から大好きな場所ですが、初めて行く夫と一緒だったので新たな視点で見ることができました。





























どこにいても頭が一個分突き出ているフランチェスコは見つけやすく絶対迷子になりません(笑)



























伊勢に来たら欠かさず食べる赤福。
(夏は絶対赤福氷!)




























そして伊勢うどん。
どちらかと言うと讃岐うどんのようなコシのある方が好みなのですが、伊勢に来るとつい食べてしまいます。






















この日は日曜日でしたが、予想以上にすごい人人。





















でも、みんなが来たくなる理由、分かります。
フランチェスコもかなりお気に入りのようでした。



























研ぎ澄まされたあの空気感にいつも心が清められる気がします。




二日目は岐阜城ツアー。



























まずは河原町屋で腹ごしらえ。
























ロープウェイに乗って登っていきます。



























岐阜城のお目見え♪






















今回の帰国では、日本人でありながらも日本の春の柔らかさに何度も感動していました。
イタリアの、春を通り越してすぐに夏に行きがちなのに比べて、日本のそれは風、空気、緑がとても緩やか。

フランチェスコもそれにはとても感動していたようです。

























岐阜城から眺める濃尾平野。






















その後はゆったりドライブしながら友達の工房へ。






















簡単にできるかわいい小物の企業秘密を教えてもらいました♪


夜は手巻き寿司パーティ。



























みんなでワイワイ、いいですね。



たった9日間の滞在に思えないくらい多くのことを感じ、おいしいものも沢山頂いた日々でした。
そんな日々をボチボチと綴っていきたいと思いますので、しばしの間、お付き合いくださいませ。


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2010年4月11日日曜日

聖骸布の公開。

先週土曜日から、トリノのドゥオモにあるキリスト聖骸布の公開が始まりました。

基本的には聖年(25年おきにやってくる、カトリック教会においてローマ巡礼者に特別の施しを与える年)に公開、となっていますが、その他特別な年にも公開がされるようです。


数日前からトリノの町を歩いていると、やけに観光客が多いなあ、と感じていたのですが、聖骸布がまもなく公開だったのを思い出し納得しました。


土曜日の午後、ドゥオモの前を通ったときにはすごい人だかり。



























テレビ局も多く来ていました。





















公開期間は確か一ヶ月弱と短く、予約さえすれば入ってみられるようなので、時間が許せば是非見に行きたいものです。


今週末も田舎に滞在でしたが、やっと桜の花が咲いていました。
丘の上で気温が低めだからか少し遅咲きです。



























色鮮やかなチューリップも今にも花咲かせそうです。




























桃の花は他の木々の花より色が一段と濃く、目を引きます。


























イチジクの木も芽を出し、少しずつ花を付け始めていました。






























バルコニーの石畳の間から植物達が勢い良く飛び出しはじめ、こんなところにも春の息吹を感じます(笑)





























さて、こちらのミルク。
























牛さんのミルクではなく、ヤギのミルクです。
ここ最近は赤ちゃんが生まれたからかミルクの量もさらに増えたようで、毎日大量のヤギのミルクが絞れるそうです。


去年も夫が絞っていたのは見ていたけれど、ミルクとしてそのままではほとんど飲まず、チーズを少し頂くくらいでした。
というのも、ヤギのミルクは匂いが・・・という先入観があったため。

ところが、一口飲んでみると、ぜんっぜん臭くないのです。
牛のミルクとは味も風味も異なり、とにかく味が濃くまろやかで深みがあるので驚きました。
義父曰く、新鮮な草を食べさせることがミソらしいです
ヤギのミルクは栄養価が高く、骨粗しょう症を防いだり、自己免疫力を高めるなど様々な効果があるようです。


毎朝一杯朝食と共に飲んでいたら健康になれそうですね。





























ちなみに上の写真奥のドルチェはコロンバという、復活祭の時に食べるケーキです。
これは復活祭が終わると一気に価格が下がるので、復活祭後に買いに行こう!と張り切っていたのですが、忙しくてすっかり忘れてしまい、買いそびれて悔しい思いをした私たちです。。



そしてこちら。




























ちょっと怪しいですよね??


こちらは夫の実家の夕食に出てきたのですが、トムチーズと黒トリュフをオリーブオイルに漬けたもので、一見怪しげだったので少し疑いながら口にしてみたところ、絶品!!

オリーブオイルに黒トリュフの香りがいきわたり、それがトムにしみこんでいて、とても香り高い一品でした。


黒トリュフなんてうちの食卓に上がることはまずないので、香りを存分楽しんでおきました。

黒トリュフも、昔は今よりももっと沢山取れたそうで、義父も良く採りに行っていたと言っていましたが、今は環境の変化の影響なのか、採れる量も減り、それに伴い価値も一気に上がり今のような高い値段になってしまったそうです。




今日は田舎の家から帰ってきたら、隣のおばあちゃんがまだかまだかと待っていたようで、私たちが家に入り、荷物の整理をし終わりホッと一息しているところに、私たちのためにコーヒーを作って持ってきてくれました。


久しぶりにスコーンを作ったので、おばあちゃんにもお礼がてらおすそ分けに持っていこうかな。



























砂糖をかなり少なめにしてしまったので、一口目は味があまりしない、だけどかめば噛むほど味が出る、という素朴なスコーンになりました。


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