2009年9月3日木曜日

二年越し、トリノでの再会。

今日はとても嬉しい出来事がありました。



ちょうど二年前、トリノに到着したばかりでイタリア語が全く分からなかった頃、ある語学学校に一ヶ月だけ通いました。


一ヶ月という短い期間だったのにも関わらず、素敵な方々に出会い、とても充実した時期だったのを覚えています。




その出会いの中で、今の私にもとても大きな影響を与えたものが、ある方との出会い。



大分前にもブログに書いたことがありますが、その方は普段は日本で働かれながら、文学活動をされており、本も出版されています。


中でもその方が特に熱心に研究されているのが、イタリアの900年代を代表する作家、イタロ・カルヴィーノ。


トリノに住んでいたイタロカルヴィーノの軌跡を追い、その方は以前もしばしばトリノを訪れていらしたようです。

二年前は一緒に、カルヴィーノが住んでいたというアパートにも訪れました。



今日はその方がトリノにいらっしゃっていて、久しぶりにお会いすることができたのです。




待ち合わせは、その方がいつも滞在される HOTEL ROMAのロビー。





チェーザレ・パヴェーゼが自ら命を絶った場所でもあります。
こちらも900年代に活躍した作家。






日本に帰国した際もわざわざ会う機会を作ってくださったのですが、出会った地、トリノで会うのは二年ぶり。


そして、もちろんお会いできること事態とても嬉しかったのですが、何よりも特別に嬉しかったのがあるニュース。


去年、その方はトリノ大学のある教授の講義がどうしても受けたく、試験に試みようとされたのですが、色々な事情があり延期されました。


ところが今年、無事に入学の試験を突破され、兼ねてから望まれていた講義を受けられることになったのです。


ちょうど昨日そのニュースを知り、私も嬉しくて仕方がありませんでした。


そしてその嬉しいニュースと共に現れたその方の笑顔はとても澄んでいて、生き生きとされていました。



思えば今まで、勉強に関してモチベーションが下がりかける度に、その方のお話を伺ったり、作品を読ませていただいたり、嬉しいニュースを聞いたりすることで、改めて勉強の楽しさを再確認していた気がします。



その方の様子を見ているといつも、人間って好きなことに触れている時が一番輝いているんだな、と心から思います。



そして例外なく今回も、新たな刺激を受けて家路へとつきました。


私ももうすぐ大学三年目へと突入してしまいます。
色々と遅れを考えると少しゾッとしてしまいますが(笑)、何よりこれからも楽しく学んでいけたらいいと思っています。




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