2009年8月25日火曜日

ほのかな秋。

昨日あたりから朝晩が急に涼しくなり、少しばかり秋を感じるようになりました。






暑くて嫌だ嫌だと言っていても、いざ涼しくなってしまうとそんな暑さも恋しくなってしまう。

そんなものなのかもしれませんね。





やはり先週末は予想通り、イチジクが大分熟していたので、イチジク狩りとなりました。










イチジクまみれになりながら、最終的にはこの写真の入れ物一杯と他にも一袋採りました~。



採ったイチジクはすぐに火にかけ保存用にします。

これで年中美味しいイチジクを味わえます♪



カボチャも大分育って大きくなっていました。



























そしてこれは最近のお気に入りの一品。





























パプリカを丁寧にじっくりとオーブンで焼き、皮をむきます。

リコッタチーズ、ツナ、アンチョビ、パセリを混ぜたソースを中に入れ、グルグルっと巻いて、上からパセリをかけ、更にもう少しオーブンで焼いて出来上がり。



パプリカの甘さがたまりません。







さて、最近一冊の本を読み終えたので、少しだけご紹介します。

一冊まるまるイタリア語で読むのは私にはまだまだ忍耐と労力が必要。

何度も分からなくなり、最初からもう一度、と繰り返し読み返したりして、やっと読み終えた本。


 ’ 愛その他の悪霊について ’  ガブリエル ガルシア=マルケス 著


すごいタイトル! 
とお思いになったかもしれませんが、私も始めは何だこのタイトル?と思いました。


なのに何故読もうと思ったかというのは単純な動機で、知り合いに勧められたのと、 ’ コレラの時代の愛 ’ で有名な彼の他の作品に触れてみたかったこと。


多分、勧められなかったら手にとらなかったかもしれないなあ、という少しばかり重めのタイトルですが、実際内容も不条理な部分が多く、スッキリとは読み終えられないもの。





公爵家に生まれた少女、シエルバ・マリアは両親に疎まれ、奴隷達の中で育てられ、その環境の故、アフリカの言葉を操り、呪術を使うようになる。

内面は黒人でありながら、外見は白い肌、青い瞳を持つ彼女。

シエルバ・マリアが12歳の誕生日の日、狂犬病の犬に噛まれ、発病を恐れた父は彼女を修道院に入れ、そこでは悪魔に取り付かれているという理由で監禁されることに。

悪魔祓いのために派遣された神父カエターノは、シエルバ・マリアが夢で見た少女と瓜二つであったことに衝撃を受ける。

そして、次第に彼女に惹かれ始め、二人は人目を偲ぶ愛を交わすようになるが、それが人に知れ、カエターノは教会から追放される。

そんなことも知らずに、数度の悪魔祓いに耐えながら彼を待ち続けるシエルバ・マリアのその後は・・・






主人公であるシエルバ・マリアの主観が直接現れている部分が少なく、周りの環境や登場人物から彼女の姿を浮き彫りにしていて、それが物語全体をとてもリアル、且つ幻想的にしている。


’ コレラの時代の愛 ’ の中でも感じたけれど、彼の作品の過剰とも言える愛の形がここでも感じられた気がします。


悲しい物語の中にも彼らの純粋な愛がもたらすキラッとしたものが、話を悲しいだけでは終わらせず、とても美しい物語でした。


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2 件のコメント:

のん さんのコメント...

こっちのイチジク小さくてかわいいよね。
今年は夏が長かったけど
少しずつ秋を感じるね。

パプリカのお料理おいしそう!!
色も鮮やかだからおもてなしにもいいね。
よかったらソースの分量や焼くときのコツ
もう少し詳しく教えてもらえませんか??
ぐるっと巻くっていうのは
ソースを中にはさんで
パプリカでぐるっと囲い込むって感じ?

hitto さんのコメント...

>のんちゃん
そうだね。
日本の大きな、パカッと割る感じのイチジクも好きだけど、こっちのは一口でいけちゃうよね。

このパプリカ料理はヒットだったよ~。
コツは、パプリカをじっくり時間をかけてオーブンで焼いて(私は確か一時間以上かけたかなあ)、焦げ目がつくほど焼いたら、それをビニール袋に入れてフタを閉じてしばらく置いておくと、皮がきれいに剥けるよ。

ソースは適当なんだけど、150g程のリコッタに、ツナ一缶、アンチョビペーストをお好みで少し、パセリを刻んだもの、胡椒を混ぜ(塩加減調節)、それを少し長細く切ったパプリカを広げて、その内側に薄くのせて、パプリカを端からをクルクルッと丸めていけばOK.
その後はオーブンにまた入れて、ここでは10分~15分くらいでいいかな。(リコッタに少しだけ火を入れる感じ)
これは冷たくても美味しかったよ~。
是非お試しアレ。