2009年7月20日月曜日

読書日和。

ここ数日、 ’ 空ってこんなに青かったんだ~ ’  と思ってしまうくらいきれいな青空の日が続いています。





と同時に、やっぱりイタリアの太陽は強烈で、日向に出ると頭と肌がジリジリ痛い。。































それでも、日陰は全く違う世界で、ひんやり心地良かったりします。



午後になるとバルコニーがちょうど日陰になってひんやりするので、編み物をするおばあちゃんのかたわらで読書をするのが最近の夕方の習慣です。


少し前まで日本の本と言ったら試験の関係で古典ばかりを読んでいたので、久しぶりに現代の本が読みたいと思い、ちょうど友達が前に貸してくれてなかなか読めなかったある本を読みました。


 ’ 緋色のヴェネチア ’ (塩野七生 著)


1500年代ヴェネチアが舞台。
当時のヴェネチア上流階級の生活風景、権力者達の裏側の事情、貿易国であるヴェネチアにとって欠かせないトルコとの微妙な力関係と駆け引きが鮮明に描かれ、さらにとても美しく、そして悲しくもある愛と友情の物語で幕を閉じる。


これまでも何冊か塩野さんの本は読んだことがあるけれど、この本は、読んだ後にとても心地の良く、少し寂しくもある余韻に浸れる本。

大きな背景には当時のヴェネチアの少し独特といえる社会があるのだけれど、その中で生かされる登場人物達の、権力社会、そして当時困難な状況下にあったヴェネチアの情勢の中で清く生きる姿が心にとてもグッときました。






今年2月にヴェネチアに行ったこともあり、読みながら場所を想像できるのも楽しく、久しぶりにとても満足の行く読書でした。


そう、こちらに来て、日本ではあれだけ好きだった本屋さんもたいして面白みを感じなくなったり、本を読むにもイタリア語を大量に目にすると疲れてしまったりで、どちらかと言うと授業や試験に必要な本を読むのに手一杯で本を読むことを楽しむ気持ちを少し失いかけていた時期もありました。


でも、今回の試験で2教科文学の勉強をし、その楽しさを思い出したのと、イタリア語も毎回の試験で大量に読みこなさないといけないので、少し読解力に自信がついたのもあり、今年の夏は読書意欲が一気に増しています。






さて、話は変わりますが、前に日本から帰国したら彼が買っていてくれていた、と書いたバラですが、あんなに小さかったのにグングン伸びて、お花も一杯咲かせていますよ♪




























そして、ついにトマト収穫!






いくつかの実が既に赤くなっていたので収穫してみました。

お味は、大自然の中で育った濃くてあま~いトマトにはかないませんが、やっぱり自分で育てたものは何でも美味しく感じます♪ ( あっ 苺はあんまし美味しくなかったな。。  笑)





blogRanking


6 件のコメント:

かな さんのコメント...

分かる…!!
私も最近は専門以外の本に飢えてて
ロシア文学にはまってます笑
でもイタリアにいると、特に日本語の本が
恋しくなるよねぇ。
そのうちに気分転換になるような
おすすめの本を送るねーー♪
(ちゃんと着くといいけどっ)

hitto さんのコメント...

>かなちゃん
そうだよね~。 かなちゃんもうもれてそう(笑)
でも、院ではどんな本を読んでいるのかな?
とても興味があるよ。
ロシア文学かあ。
確かに、かけ離れたくなる気持ち、分かる気がする! お勧めがあったら教えてね♪

そうそう、かなちゃんもイタリアでしか買えない本とか何かあったら言ってね!

かずみ さんのコメント...

美しい青だね!!!みとれてたよ。

塩野さん、久々に私も読みたくなった♪
なんか、hittoの生活って、
まさにcafe隊のいう文化的高尚な生活だね☆
みんなと近くにいた頃は、
文化の話や、美術館の話、知的な深い話もよくしてたなぁと思い出した。
あの場は、私にとって、ほんと貴重な自分磨きだったよ。

hittoは勉強とか、日本でゆう同世代とまた違う生活で大変かもしれないけど、
それ以上に、得がたい素晴らしい経験をしてるね、それを改めて感じたよ。
いつか、みんなが子供も巣立った頃、
また、あんな風に素敵な会話でゆったり紅茶を飲みたいわ♪

uchan さんのコメント...

うんうん かずみの言うように、
hittoは色んな余分なものを削ぎ落として
心の底から求める豊かなものに囲まれている気がするよ。

懐かしいね。私にとっても沢山の知的な話は
自分の中にあるものを再確認させてもらっていた気がする。
それに、私がジュエリーを好きだと言う気持ち、その奥に込められるもの。
ジュエリーの歴史。あそこまで一緒に
共有してくれたことがとても嬉しかったよ♪

毎回のお題がまた楽しかったね。
色々思い出すよ。
みんな本当にバラバラだけど、またサプライズなイベントしようよ♪

ドキドキするけど、みんなも同じように
ああでもない、こうでもないと試行錯誤
しているかと思ったら、余計に楽しい。

恋しい時間だね。

hitto さんのコメント...

>かずみ
ほんと、とてもきれいな青だったの~。
最近はこういう濃い青空が続いているから気持ちがいいよ。

高尚だなんてとんでもないよ~。
でも確かにあの頃は、毎回の集まりの度にいつも新しいことを知り、感じて、感性が豊かになる気がしたよ。 懐かしいねぇ。
思えばあの頃が原点になって今の興味につながっていることも沢山あるよ。
本当に毎回いい刺激をもらっていたな。
なかなかないよね、ああいうのは。

子供が巣立つまでに(まずは子供を作って、だからだ~いぶ先だね 笑)、みんな色々なことを吸収して、それをまた美味しい紅茶を飲みながら共有しあえたら嬉しいね。

塩野さんの本、私も久しぶりだったけれど、この本はすごく良かったよ~。 しばらく余韻に浸って心地が良かったわ。

hitto さんのコメント...

>夕ちゃん
ありがとう。 そんな風に言ってくれて。

ほんと、毎回お題を作って、しかもそのお題が結構いつも突拍子のないことだったから面白かったよね。
俳句だったりバラだったりね♪

毎回のお題のおかげで学んだこととか初めて挑戦したこととか色々あったもの。

ジュエリーの話もいつも楽しかったなあ。
夕ちゃんがいつも目をキラキラさせて話しているのを見るのも嬉しかった。

ほんとあの時間は今でも忘れられない大切な思い出だよ。
また何かお題を作って楽しみたいね!