2008年1月15日火曜日

イタリア文学史・・・















今日、’イタリア文学史’ という立派な一冊の本が家に届きました。

これは去年9月、私がまだトリノに来たばかりの頃に知り合ったある女性が日本から送って下さった本。
その優しさにとても感動しました。

その方は、イタリア文学、特にイタロ・カルヴィーノについてとても精力的に研究をされています。
イタロ・カルヴィーノが住んでいたこのトリノで少しでも彼の人生に近づくことが出来たら、と、お忙しいお仕事の合間に1ヶ月お休みを取り、トリノの語学学校に来ていらっしゃったのです。

私はイタリア文学にはまだまだ足をつっこんだばかりで恥ずかしいくらい知識がないのですが、たまたまカルヴィーノの本を読んでいたので、この方とこんなタイミングでお会いすることにより難しく考えていたイタリア文学への入り口を少し広げていただいた気がします。

この方がおっしゃった言葉でとても印象的だったのは、

’ 私にとって一番興味を引かれたのはイタロ・カルヴィーノの作品とその人生だけれど、hittoさんはまだこれからもっともっと色々な作品と出会っていくだろうから、そこからきっとhittoさんの心をつかむ作家や作品にこれから出会うでしょうね。’

という言葉。

最近思ったのは、文学って、年を重ねる毎に理解できる幅が広がっていく。
高校生の頃はふ~ん、としか思わなかった作品を今また新たに読み直してみると、共感できるものが大きかったり、他の面から見ることができる。
きっと少しづつ重ねた経験で、物を見る目も広がっていくのかな。

こんなに心のこもった嬉しい贈り物を頂いたので、しっかり勉強しなくては!と気合が入りました。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

うん、わかるなぁ。
文学を理解できる幅が広がる感覚。
いろんな感情を経験して、
人生の深みや、また違う価値観や、
今までの自分に加わったから納得できたりね。

いい出会いやったねぇ。
今、すごく貴重なことを吸収できる場所に
いるんだね、本当にそう思う。

hitto さんのコメント...

読む本やタイミングが偶然重なったりしたのを思い出すね。
しかも影響を受けやすい二人だから(笑)

いい出会いやったよ~
でもあのとき一緒に読んだりした本も、今の自分の一部になってるんだな~って実感すること、あるよ。