2008年9月2日火曜日

夏の思い出 ~コート・ダジュール マントン~ 3

ある青空が澄み渡る日、 


   
   ’ あそこに登ってみよう! ’

と、車を運転中に急に彼が言い出した先は、目の前に聳え立つ高い高い山の上。


先に何があるかは分からないけれど、何だかきれいそう、ということでありえなくガタゴトな道を登って行き、段々道と言えるのか、というような山の中の細いスペースになっていきます。


そして、最期にはこれ以上車ではいけないねえ、というような道になってしまったので、そこに車を置いて、ビーチサンダルで山を登って行くことに・・・

これが楽しいのです。

というのも、歩いているとすぐ横にイチジクの木があったり、
ベリーの実があったり。




















疲れてもこうやってつまみ食いをしながら登っていたので、気づいたら小さな小さな山の上の村に着いていました。


そこはCastellar(カステッラール)という古い町。


家もきっと何百年もここにあるんだろうなあ、という趣のある家ばかり。































お家の前のかわいい空間。 つい勝手に座ってしまいました(笑)


さて、私達のお家、キャンプ場では、毎日のようにご近所さんが変わったりもします。
その中でも私達のすぐ上にテントを張っていたフランス人の家族は主の用にずっといました。

パパ、マンマ、10歳、7歳の女の子2人、そして2歳のちびっ子君1人。


下の坊やは天真爛漫でおちゃらけキャラなのですが、お姉ちゃん二人が、と~っても恥ずかしがりやさんで、手を振ると、恥ずかしそうにテーブルの下でチラッと手を振るのです。


でも、後でお母さんから聞いて知ったのですが、どうやら私のことを好きになってくれたらしく(笑)、ある日、私がトイレから出てきたら二人が私のことを待っていて、蚊の鳴くような声で、

 
   ’ C'est pour vous ' (これ、どうぞ。)

と、とてもきれいな貝殻を渡してくれたのです。

 ’ Merci!!  ’   と言うと、、また蚊の鳴くような声で ’ De rien ’ と言い、2人で走り去って行きました。

あまりの二人のかわいさと純粋さにもう私はメロメロ。
次の日、私も2人にと、海岸で一生懸命きれいな貝殻を探したのですが、どうしても見つかりません。

ということは、2人はきっと頑張って見つけ出した貴重なものを私にくれたんだなあ、と思いまた感動。

そのご家族はノルマンディーから毎年ここにバカンスに来ているようで、最期にはまた女の子2人から、ノルマンディー特産の香水まで頂いてしまいました。

子供達3人とも、本当に純粋で良い子だなあ、と思っていたら、やっぱりお母さんなんですね。
















お母さんが、とても素敵な女性。
なんというのか、飾ることなく自然で、とても控えめなのですが、内側の美しさが姿勢、笑顔、表情すべてに表れているのです。

あ~、こんな女性になりたいな~、と憧れてしまいます。
納得ですね。 こんな素敵なお母さんにこの子供達。
ちなみにお父さんもお笑いキャラで、とてもキュートなパパでした。




















 
                           つづく・・・

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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

Castellar,味のある町だね。
いい出会いに恵まれた旅だね~♪
そんな風に器の美しい母になりたいね。
チェスとならでは、
こんな地元に馴染んだバカンスができるんだね。
日本から旅行に行くのでは、
味わえないような新たなフランスの魅力満載だわ。

hitto さんのコメント...

>かずみ
思いがけずたどり着いた町だったからね。
行きの道は本当に茂みの中で大変だったんだ。

ほんと、素敵なお母さんだったよ。
三人も子供がいると、中々自分の時間が作れなくて、と言う話も良く聞くけど、子ども達が寝静まってから、本を読んだりと自分の時間もちゃんと作るようにしている感じだったよ。
美しい母でした。