今日は彼のお父さんがお仕事でマッジョーレ湖に面する町、Stresaに行くということだったので、彼と二人で一緒に車で連いていかせてもらいました。
マッジョ-レ湖はイタリアで二番目に大きな湖で、ピエモンテ州、ロンバルディア州、スイスを股にかける大きな湖です。
この湖に面する町Stresaは、世界中のリッチな方々がバカンスを過ごしに来たり、避暑地として別荘を買ったりするそうです。
確かに歩いているとイタリア語以外の言語、フランス語、英語、ドイツ語の方が良く聞こえてきました。
トリノから車で約2時間、到着後は彼のお父さんがお仕事で用事のあるホテルに車を置き、早速二人で散策にでました。
このホテルはとても素敵でした。

各部屋のバルコニー毎にゼラニウムの赤いお花が惜しみなく飾られていてとても色鮮やかで品があるホテル。
このマッジョーレ湖の見所といえば、湖に浮かぶ三つの孤島。
Isola bella 美しい島
Isola dei pescatori 漁師の島
Isola madre 母の島
ということで、船に乗ってこの三つの島を周ることに。
まずはIsola bella。
17世紀に名門貴族であったボロメオ大公が建てたバロック宮殿と階段式庭園(上写真手前部)があります。
海に浮かぶ島、というよりは天空の城ラピュタを想わせる雰囲気をかもし出しています。

海と大きな庭園が隣り合わせ。 何だか不思議な感じ。

庭園を歩いていると真っ白な孔雀がいました。
きれい~ と見とれていると・・・

いきなり大きな声で鳴きだし、羽根を一気に広げたのです!

近くにいるメスを狙っています。
そしてこの男の子は孔雀たちを狙っています。
しかしながら、この孔雀のお誘いは全くそっけなくメス孔雀に断られていました。
それでもメゲズにずっと羽根を広げていた彼はなかなか押しが強かった。。
そしてまた他の場所でも発見!

海を眺めながら恋煩いでもしているのでしょうか?
しばらくこの場にたたずんでいました。
島にはこんなかわいい小さな道が沢山。

Isola bella, まさしく名前の通り美しい島で、一つ目の島にしてとても気にいってしまったので後ろ髪をかなり引かれながら次の島、Isola dei pescatoriに向かいました。
Isola dei pescatori(漁師の島)はIsola bella(美しい島)から下写真のようにすぐ近くに位置します。

船での移動は約五分。
着いた途端、彼は疲れた~、と猫と共にベンチで寝始めてしまったので・・・

まずは一人で島散策開始。。
ここは最初の島Isola bellaよりも大分小規模で、特に宮殿とかはなく、お土産屋さんやレストランなどが並ぶ細道がどんどん続き、

行き着くところはいつも湖。
湖のほとりには、レストランの椅子もプカプカ。 誰かここで食べるのかしら??
でもそれはそれで気持ちよさそう♪

何とも幸せそうなネコちゃん。

大きな声で歌いながら歩いていた陽気なおじちゃん。 島民っぽいなあ。。。

岸では小さな女の子とお母さんが仲睦まじく並んでパンを食べています。
女の子、小さいのにとっても大きなパンをがぶり!

しばらくしてお母さんが寝だしたら、なぜかいきなり大量に集まってきたカモに女の子はパンをちぎってあげだし、遊んでいました。
あとでそれに気づいたお母さんに怒られていましたが(笑)
他の島に比べて一番生活感があったIsola dei pescatoriを後にし、向かうはIsola Madre(母の島)。
ここは島自体が大きな植物園のような感じで様々な植物、鳥を見ることができました。
中でもこの化け物アロエには驚きました。
これは上から撮ったのですが、カメラに収まりきらないくらいの巨大さ。
火傷も一気に治っちゃいそう!
恐れ入りましたっっ。

こんなかわいらしい入り口や、

島にあるボロメオ家の宮殿のある部屋のシャンデリア。

これは、手作りのものらしく、ガラスの色合いの繊細さがとても際立っていたように思います。
お城や宮殿に入るとついシャンデリアに目がいってしまいます。
Isola Madre, 母なる大地とでも言うのか、自然が一杯の島。

3つの島、それぞれ雰囲気が異なりとても良かったですが、私はやっぱりIsola Bellaが一番だったかな~。
あの感動が忘れられない。
最近考えなくてもいいことまでも色々考えたりして頭がちょっと疲れていたりしたので、本当に今日の島巡りはかなりのリフレッシュになりました。
しかも、彼のお父さんが、’ おはようございます。’ を日本語で覚えてくれていた!
日本語の仕組みや日本語の成り立ちを説明したら更に日本語に興味を持ってくれて、何だかうるっとくる程嬉しかった。
更に夏ばてで疲れているだろう、って私達二人にわざわざ毎日飲むようのビタミン剤まで用意してくれていました。。
今日撮った孔雀の写真を見ながら、家に孔雀が欲しいと思っていたんだよ、 とお父さんが言っていたのを聞き、彼と二人でいつかプレゼントできたらいいね~、と話しながら帰途に着きました。
果たして孔雀をそう簡単に見つけられるかは全く分かりませんが・・・
大分長くなってしまいましたが、こんな感じでとても濃く幸せな一日でした。